子どもの短期留学や海外サマーキャンプを検討していると、「ネイティブスピーカーの英語に触れられるのだろうか」と考える保護者の方も多いのではないでしょうか。
英語を学ぶために海外へ行くのだから、できるだけ英語を母語とする人と話す機会が多い方がよいと考えるのは自然なことです。一方で、ジュニア向けのサマーキャンプには、日本、韓国、中国、イタリア、メキシコ、ペルー、ブラジル、ヨーロッパなど、さまざまな国や地域から子どもたちが集まることがあります。
そのような環境では、必ずしも全員が同じ発音や話すスピードで英語を話すわけではありません。初めて聞く発音に戸惑ったり、相手の言葉を聞き取れなかったりすることもあるでしょう。
しかし、多国籍の参加者と英語で話す経験は、英語を「正しい発音を再現するための教科」としてではなく、異なる背景を持つ相手と気持ちや考えを伝え合うための共通の道具として捉えるきっかけになります。
トロント・国際ジュニアキャンプに参加したKannaさんは、南米の参加者の英語には発音の違いがあり、聞き取りづらいと感じることがあったとお話ししています。一方で、キャンプを通して外国人への緊張が薄れたとも話しています。Karinaさんは、ペルーやメキシコから参加した子どもたちと出会い、これまで接点のなかった国の人たちと過ごす新鮮さを感じたそうです。OsukeさんとTatsukiさんも、多国籍のクラスで授業やアクティビティに参加した経験をお話ししています。
この記事では、こうした体験談をもとに、子どもの短期留学でさまざまな英語に触れる意味、聞き取りにくさへの向き合い方、多国籍のクラスを選ぶ際に知っておきたいポイントを解説します。
海外のサマーキャンプでは、英語が「共通語」になることがある

海外サマーキャンプに参加する子どもたちの全員が、英語を母語としているとは限りません。むしろ、英語を学ぶために参加している子ども同士が、英語を使って会話する場面も多くあります。
Osukeさんは、参加したクラスにはペルー出身の生徒が最も多く、スウェーデンやフィリピン出身の生徒もいたとお話ししています。Tatsukiさんも、ペルー、日本、メキシコなど、複数の国から来た生徒と同じクラスで過ごしたそうです。
参考元:Osukeさんのトロント・国際ジュニアキャンプ体験談
このような環境では、英語は「ネイティブの人と話すためだけの言葉」ではありません。国籍も母語も異なる同年代の子どもたちが、活動のルールを確認したり、好きなことを話したり、一緒に笑ったりするための共通語になります。
日本の学校では、英語を正しく答えるための科目として意識することがあるかもしれません。しかし、サマーキャンプでは、英語ができなければ友達と遊べない、アクティビティの内容を確認できない、感想を共有できないという場面が生まれます。
そのため、子どもは自然と「完璧な英語を話せるようになってから会話しよう」とは考えにくくなります。知っている単語、短い文、身ぶり、表情などを組み合わせながら、今の自分にできる方法で伝えようとします。
多国籍のクラスは、英語を試験のための知識ではなく、相手と関わるための実用的な言葉として使う機会になります。
発音や話すスピードの違いに戸惑うのは自然なこと

英語を学び始めた子どもにとって、教科書の音声や英語教材の音声は聞き取りやすく作られていることが多いものです。話すスピードが比較的ゆっくりで、発音も明瞭であり、学ぶために配慮された英語に触れる機会が中心になります。
一方、多国籍のサマーキャンプでは、参加者によって母語や英語を学んできた環境が異なります。単語の発音、イントネーション、話す速さ、言葉の選び方にも違いが出ることがあります。
Kannaさんは、キャンプ中に南米出身の参加者の英語には発音の違いがあり、聞き取りづらいと感じることがあったとお話ししています。これは、英語力が足りないから起こる特別な問題ではありません。初めて聞く話し方に慣れていないとき、誰にでも起こり得ることです。
参考元:Kannaさんのトロント・国際ジュニアキャンプ体験談
大切なのは、聞き取りにくいことを「自分は英語に向いていない」と受け止めないことです。実際の英語でのコミュニケーションでは、相手の言葉を一度で完璧に聞き取れないことがあります。そのときに、聞き返す、言い換えてもらう、表情や前後の流れから意味を考えるといった工夫が必要になります。
さまざまな英語に触れる経験は、聞き取りにくさを我慢するためのものではなく、分からないときに会話を続ける方法を身に付ける機会です。
聞き取れないときは、黙るよりも会話を続ける工夫をする

相手の言ったことが分からないとき、子どもは「もう一度聞くのは恥ずかしい」と感じるかもしれません。特に、英語に自信がない場合は、聞き返すこと自体が難しく感じることもあります。
しかし、会話では、分からないままうなずいて終わるよりも、少しでも確認する方が相手とのやり取りを続けやすくなります。聞き返すことは失礼ではなく、相手の話を理解したいという意思表示でもあります。
出発前に、次のような短い表現を知っておくと、いざというときに役立ちます。
Can you say that again?
「もう一度言ってもらえますか」
Could you speak more slowly?
「もう少しゆっくり話してもらえますか」
What does that mean?
「それはどういう意味ですか」
Can you show me?
「見せてもらえますか」
また、アクティビティ中であれば、相手の指さす方向、持っている物、周囲の行動を見ることで意味が分かる場合もあります。カードゲームやスポーツ、買い物、食事など、目の前に共通の状況がある場面では、英語だけに頼らず、身ぶりや表情も会話の助けになります。
Tatsukiさんは、外国人の参加者がとてもフレンドリーで関わりやすく、クラスが楽しい雰囲気だったとお話ししています。話し方の違いに慣れていないときでも、相手が待ってくれたり、言い直してくれたり、身ぶりを使ってくれたりすることで、会話が続くことがあります。
参考元:Tatsukiさんのトロント・国際ジュニアキャンプ体験談
大切なのは、一度で聞き取ることではなく、分からないときに会話から離れないことです。
多国籍の友達と話すからこそ、完璧な英語への抵抗が小さくなる

日本の子どもの中には、「発音を間違えたら恥ずかしい」「文法が合っているか分からないから話せない」と感じる子もいます。学校で正解を答える経験が多いほど、間違えずに話そうとする気持ちが強くなることもあります。
多国籍のサマーキャンプでは、参加者の多くが英語を学んでいる途中です。英語を母語としない子ども同士が、考えながら伝え、分からなければ聞き返し、少しずつ会話を進めていくことがあります。
Osukeさんは、クラスで日本人同士も基本的に英語で話していたとお話ししています。また、分からない単語を調べるときには、先生に確認してから翻訳機を使っていたそうです。このような環境では、流ちょうに話せるかどうかだけではなく、相手に伝えるためにどう工夫するかが大切になります。
参考元:Osukeさんのトロント・国際ジュニアキャンプ体験談
英語で会話するときに必要なのは、ネイティブのような発音をすぐに身に付けることではありません。自分の話したいことを伝えようとすること、相手の言葉を理解しようとすること、分からないときに助けを求めることです。
相手も同じように英語を学んでいると分かると、子どもは「自分だけができていないわけではない」と感じやすくなります。その安心感が、英語を話すときの緊張を和らげることがあります。
多国籍の環境では、英語の上手さを比べるよりも、伝わったという経験を重ねることができます。
発音の違いを知ることは、相手の背景を知る入り口にもなる

英語の話し方には、一つだけの正しい形があるわけではありません。育った国や地域、日常で使っている言語、英語を学び始めた時期などによって、英語の音やリズムには違いが生まれます。
Karinaさんは、キャンプでペルーやメキシコから来た参加者が多く、今まで出会ったことのない国の人たちだったため、とても新鮮だったとお話ししています。また、授業でディベートやディスカッションを行い、自分とは異なる意見を聞けたことで視野が広がったと話しています。
参考元:Karinaさんのトロント・国際ジュニアキャンプ体験談
英語の発音の違いに気付くことは、単なる聞き取りの難しさではありません。「この子はどの国から来たのだろう」「どんな言葉を普段話しているのだろう」「自分の国とはどんな違いがあるのだろう」と、相手に興味を持つきっかけにもなります。
もちろん、相手の出身地だけで性格や考え方を決めつけることはできません。しかし、違う背景を持つ人と話すと、自分の当たり前が唯一のものではないことに気付きます。
たとえば、休日の過ごし方、学校のルール、家族との関わり方、好きな食べ物、将来や夢について話すとき、同じ英語を使っていても、話す内容にはそれぞれの生活や文化が表れます。英語を通じて相手の違いに出会うことは、語学学習と異文化理解を同時に深める経験になります。
ネイティブスピーカーが少ないと、留学の価値は下がるのか

多国籍のプログラムを検討する際、「英語を母語とする参加者が少ないなら、英語力の伸びにつながりにくいのでは」と心配する方もいるかもしれません。
確かに、ネイティブスピーカーの自然な表現や発音に触れることには価値があります。先生やスタッフ、滞在先の大人、街で出会う人との会話など、英語を母語とする人と接する機会があるプログラムは、英語の使い方を知るうえで役立ちます。
ただし、参加者が英語を母語としない子どもたちであっても、英語を使う機会がなくなるわけではありません。むしろ、お互いに日本語やスペイン語、韓国語などではなく、共通語として英語を使う必要があるため、自分から伝えようとする場面が生まれます。
大切なのは、ネイティブスピーカーが何人いるかだけで判断することではありません。授業で英語を使う時間があるか、アクティビティで異なる国の子どもと関われるか、先生やスタッフから英語でサポートを受けられるか、子ども自身が会話へ参加しやすい雰囲気かを総合的に見る必要があります。
Karinaさんは、授業中に多くの生徒が手を挙げて発言し、いろいろな考え方を知れたことが楽しかったとお話ししています。英語を母語とするかどうかに関わらず、相手の意見を聞き、自分の考えを伝える場があれば、英語を使う経験は深まります。
参考元:Karinaさんのトロント・国際ジュニアキャンプ体験談
短期留学で大切なのは、完璧な英語を聞くことだけではなく、英語を使って誰かと関わろうとする時間を持つことです。
出発前にできる、さまざまな英語への準備
多国籍の環境に参加する前に、子どもがさまざまな発音を聞き取れるよう、特別に難しい勉強をする必要はありません。まずは、英語には一つの話し方だけがあるわけではないと知っておくだけでも、現地で聞き慣れない英語に出会ったときの驚きを小さくできます。
出発前には、次のような準備がおすすめです。
・英語の音声を、毎日5分から10分ほど聞く
子どもが好きなテーマの動画や映画、アニメなどで、英語の音に慣れます。
・聞き返す表現を二つか三つ覚える
一度で聞き取れないことを前提に、確認する方法を持っておきます。
・相手の出身国や文化に興味を持つ姿勢を話し合う
発音の違いをからかったり、正しさを競ったりせず、「どこから来たの?」「どんなことが好き?」と聞けるようにします。
・分からないときに、表情や身ぶりも使ってよいと伝える
英語だけで解決しようとせず、目の前の状況を手掛かりにすることも大切です。
・翻訳機やスマートフォンの利用ルールを確認する
授業中の使用可否や、困ったときの使い方をプログラムごとに確認します。
このような準備をしておくと、聞き取れない場面があっても、すぐに「失敗した」と思わずに、会話を続ける方法を試しやすくなります。
プログラム選びで確認したい、多国籍環境のポイント
多国籍のクラスには、さまざまな英語や文化に触れられる魅力があります。一方で、国籍比率やクラスの構成は、時期や参加者の申込状況によって変動します。特定の国籍が必ず何人いるとは限らないため、出発前に最新の情報を確認することが大切です。
プログラムを選ぶ際は、次のような点を確認しましょう。
・例年、どのような国や地域から参加者が集まるか
多国籍の環境を希望する場合は、過去の参加者の国籍傾向を確認します。
・英語レベルに応じたクラス分けがあるか
英語に不安がある子どもでも、無理なく会話へ参加できる環境かを確認します。
・授業だけでなく、アクティビティや食事の時間にも交流があるか
自然な会話は、授業外の共通体験から始まることもあります。
・聞き取れないときに、先生やスタッフへ質問しやすいか
英語の説明や活動のルールに不安がある場合は、サポートの方法を確認します。
・お子さま本人が、海外の同年代の子どもと関わることに何を期待しているか
英語、スポーツ、ゲーム、観光、趣味など、本人の興味が交流のきっかけになります。
※参加者の国籍比率や授業内容は、年度・時期・プログラムによって異なります。お申し込み前に最新情報をご確認ください。
まとめ








登録不要で短期留学の電子パンフレットを無料で閲覧・ダウンロードできます。
各留学プログラムのパンフレットを手に入れる
※申込期限が過ぎていても枠が空いていればお申込みいただけます。枠のご確認は公式LINEからお願いします。
子どもの短期留学では、教科書の英語だけでは出会えない、さまざまな話し方や発音の英語に触れることがあります。
Kannaさんは、南米出身の参加者の英語が聞き取りづらいと感じることがありながらも、キャンプを通じて外国人への緊張が薄れたとお話ししています。Karinaさんは、ペルーやメキシコなど、これまで接点のなかった国の参加者と過ごし、異なる意見に触れる経験をしました。OsukeさんとTatsukiさんも、多国籍のクラスで英語を共通語として使い、授業やアクティビティに参加しています。
聞き慣れない英語に戸惑うことは、短期留学で起こり得る自然な経験です。しかし、それは英語力が足りないことの証明ではありません。
聞き返すこと。
ゆっくり話してもらうこと。
身ぶりや状況も手掛かりにすること。
違う背景を持つ相手へ興味を持つこと。
こうした経験を重ねることで、子どもは英語を「正しく話せるかどうか」だけでなく、「相手と分かり合うためにどう使うか」という視点で捉えられるようになります。
Life Journeyでは、お子さまの英語力や性格、海外経験、希望する国際環境に合わせて、一人ひとりに合った短期留学プランをご提案しています。多国籍の環境で英語を使う経験をさせたい方、初めての海外留学に不安がある方も、ぜひお気軽にページ下部の公式LINEからご相談ください。
留学前に知っておくべき
“ネイティブが本当に使う英会話フレーズ”を全てまとめました…!
実は、現地で困る日本人留学生の多くが
「学校英語はできるのに、日常会話で詰まる」という壁にぶつかっています。
とはいえ・・・
😢 ネイティブ表現は教科書にほとんど載っていない…
😭 スラングやリアルな言い回しは自分で調べるのが大変…
😰 いざ現地で使おうとすると、言葉が出てこない…
特にホームステイ先や学校では、
“何気ない会話”がその後の関係を大きく左右します。
そこで今回、Life Journeyでは・・・
留学前に必ず知っておきたい
✔ 学校で使うリアル英会話
✔ ホームステイで役立つフレーズ
✔ 友達作りの自然な一言
✔ トラブル時に使える安心フレーズ
これらをまとめた【ネイティブ英会話フレーズ集】を作成しました。
しかもこのフレーズ集は、
実際の留学生サポート現場の声をもとに作成した“実践型”です。
📩 Life Journeyの公式LINEで無料相談をしていただいた方に、特典としてプレゼントしています。
留学を成功させるかどうかは、
「準備」で決まります。










