中学校で不登校の期間があると、保護者の方もお子さま本人も「高校進学はできるのだろうか」「不登校の高校受験は不利になるのではないか」「不登校でも行ける高校はあるのだろうか」と不安になることが多いと思います。
中には、焦りや自己否定の気持ちからお子様がスマホの検索履歴には、「馬鹿でも行ける高校」「高校に行けない」「高校に行かない」「高校に行きたくない」のようなものが入っていることも少なくありません。
しかし、まずお伝えしたいのは、中学不登校だからといって、高校進学の道が閉ざされるわけではないということです。
文部科学省の令和6年度調査では、小・中学校における不登校児童生徒数は353,970人、そのうち中学生は216,266人とされています。また、高等学校における不登校生徒数は67,782人でした。不登校は一部の特別な子どもだけに起こるものではなく、現在の日本の教育現場全体で向き合われている課題だと言われています。
Life Journeyは小中高生の留学の専門家として、長期留学やサマーキャンプ、ウィンターキャンプの現場で、不登校経験のあるお子さまや、日本の学校生活に強い不安を抱えているお子さまと関わってきました。
その経験から感じるのは、子どもたちは「勉強ができないから進めない」のではなく、現在の環境・人間関係・生活リズム・学校の学び方が合っていないだけというケースも少なくないことです。
この記事では、中学生で不登校の真っ只中にあるお子様をお持ちのご家庭に向けて、不登校の高校受験、不登校でも行ける高校、不登校対応高校、不登校でも行ける全日制高校、高校に行きたくない場合の考え方まで、できるだけ分かりやすく解説します。
出典:文部科学省「令和6年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」
中学不登校でも高校進学はできる
結論からお伝えすると、中学校で不登校だったとしても、高校進学は十分に可能です。
高校には、全日制高校、定時制高校、通信制高校など、複数の課程や学び方があります。また、都道府県によっては、不登校経験のある生徒に配慮した選抜制度や、調査書・出欠状況の扱いを工夫した制度が設けられています。
文部科学省は、不登校児童生徒への支援について、「学校に登校する」という結果のみを目標にするのではないという考え方を示しています。
本人が自らの進路を主体的に捉え、社会的に自立できるように支援することが重要だと言われています。不登校の時期が、休養や自分を見つめ直す時間として積極的な意味を持つ場合があることも示されています。
つまり、不登校への支援で大切なのは、単に「明日から中学校へ戻すこと」だけではありません。お子さまが自分に合った学び方を見つけ、将来に向けてもう一度歩き出せる状態をつくることが重要です。
中学不登校からの高校進学を考えるときは、「どの高校なら偏差値的に入れるか」だけで判断しないようにしましょう。次のような視点から、本人の状態と学校の環境を照らし合わせる必要があります。
- 毎日朝から登校できそうか
- 週に何日程度なら無理なく外出できるか
- 大人数の集団生活への不安はどの程度か
- 勉強の遅れをどこから取り戻したいか
- 中学校までの人間関係をリセットしたいか
- 少人数のクラスの方が安心できるか
- 自宅学習を中心にした方が続けやすいか
- 大学・専門学校・就職・海外進学のどれを視野に入れたいか
不登校でも行ける高校を探すときに重要なのは、「入れる高校」ではなく「入学後も続けやすい高校」を探すことです。
お子様が検索で「馬鹿でも行ける高校」と検索する前に
少々強い言葉ですが、「馬鹿でも行ける高校」という言葉で検索しているお子さまは、実際には「自分でも受け入れてくれる高校はあるのか」「今の学力でも高校に行けるのか」「もう手遅れではないか」と不安になっていることが多いのではないでしょうか。
しかし、不登校による学習の遅れと、本人が持っている能力は同じではありません。
不登校の子どもたちを見ていると、勉強が苦手というよりも、学校に行けなかった期間があることで「自分は何もできない」「どうせ受験しても落ちる」と思い込んでしまっているケースがあります。
特に中学生は周囲と比べやすい時期です。少し勉強が遅れただけでも、自信を大きく失ってしまう傾向があります。
「自分は馬鹿だから高校へ行けない」と決めつけてしまうと、本来選べるはずの進路まで自分で閉ざしてしまう可能性があります。
高校入試には、学力検査と調査書を中心に選考する一般的な方法だけでなく、面接、作文、志願申告書、自己申告書などを活用する方法もあります。
例えば、とある学校では、調査書を用いず、学力検査も実施せず、志願申告書・個人面接・作文によって選考を行うとされています。
また、基礎的な学力の定着や中学校段階の復習、少人数指導、カウンセリング、教育相談などを重視した学校もあります。
「馬鹿でも行ける高校」を探すのではなく、「今の状態から再スタートしやすい高校」を探すことが大切です。
学力検査だけで判断される高校ばかりではありません。これまでの出席状況だけでなく、面接で示す学習意欲や、高校入学後にどのように過ごしたいかを見てもらえる選抜制度もあります。
不登校の高校受験で不利になりやすいポイント
不登校の高校受験で不安になりやすいポイントは、主に出席日数・内申点・受験勉強の遅れの3つです。
出席日数が少ない
中学校を長期間欠席していると、調査書に欠席日数が記載されるため、受験に影響するのではないかと不安になる方が多いと思います。
ただし、欠席日数をどのように扱うかは、都道府県、学校、選抜方法によって異なります。欠席日数だけで合否が決まるとは限りません。
内申点や評定がつきにくい
授業や定期テストを十分に受けられていない場合、教科によっては評価材料が不足し、評定がつきにくくなることがあります。
一方で、文部科学省は、不登校児童生徒が学校外の機関や自宅などで行った学習の成果について、一定の要件を満たす場合には、学校の判断で成績評価に考慮できることを明確にしています。
そのため、自宅学習、オンライン学習、教育支援センターでの学習などに取り組んでいる場合は、内容や学習時間、提出物などを記録し、在籍する中学校へ相談しておくことが重要です。
受験勉強の遅れがある
学校に行っていない期間が長いと、「何が分からないのか分からない」「どこから勉強を始めればよいか分からない」という状態になりやすいです。
この場合は、学年相当の問題を無理に解かせるのではなく、理解が止まっている単元まで戻り、小さく学び直すことが大切です。
例えば数学であれば、中学3年生でも必要に応じて正負の数や方程式まで戻ります。英語であれば、単語、be動詞、一般動詞などの基礎から確認します。
受験まで時間がないからといって、本人が理解できていない範囲を飛ばして難しい問題だけに取り組ませると、さらに自信を失う可能性があります。
不登校の高校受験では、次のような準備を進めてみましょう。
- 在籍中学校に現在の成績、出席状況、調査書の扱いを確認する
- 自宅や学校外で行った学習の内容を記録する
- 教育支援センターや自治体の相談窓口につながる
- 志望地域の不登校経験者向け選抜制度を確認する
- 学校説明会や個別相談会に参加する
- 面接で「高校でどのように過ごしたいか」を説明できるようにする
- 全日制・定時制・通信制を同時に比較する
- 本命校だけでなく、安心して通えそうな候補も用意する
高校受験の直前まで一人で悩むのではなく、できるだけ早い段階で在籍中学校と情報を共有することが大切です。
出典:文部科学省「不登校児童生徒が欠席中に行った学習の成果に係る成績評価について」
不登校の生徒を対象とした特別な選抜もある
都道府県によっては、不登校の生徒などを対象にした特別な選抜制度が設けられています。
例えば埼玉県の令和8年度入試では、「不登校の生徒などを対象とした特別な選抜」を、原則として全日制および定時制のすべての県立高等学校で実施するとされています。
この選抜では、対象者に個人面接を実施し、自己申告書を提出します。第1次選抜では、調査書の学習の記録と出欠の記録の得点を資料とせず、学力検査、面接などの資料や自己申告書の内容を用いて選抜するとされています。
出席日数や内申点だけでは伝わらない本人の事情や、高校進学への意欲を示せる制度が用意されている地域もあります。
ただし、このような特別選抜の名称、対象になる条件、必要書類、選考方法は都道府県によって異なります。
中学校の先生が対象者として認めることを出願条件にしている地域もあるため、本人や保護者だけで準備を進めるのではなく、在籍中学校へ早めに相談しましょう。
※埼玉県の制度は全国共通ではありません。必ず受験年度と居住地域の教育委員会が公開している募集要項をご確認ください。
不登校でも行ける高校の種類
不登校でも行ける高校を探すときは、全日制高校だけでなく、定時制高校や通信制高校も含めて比較することが大切です。
全日制高校
全日制高校は、一般的に平日の朝から夕方頃まで学校へ通い、教室で授業を受ける形の高校です。
中学校で不登校だったからといって、全日制高校を受験できないわけではありません。学力検査や調査書を使う一般選抜のほか、地域によっては不登校経験に配慮した選抜制度もあります。
ただし、入学後は原則として平日に登校する必要があります。合格できるかだけでなく、毎日の通学や集団授業を続けられるかまで考える必要があります。
定時制高校
定時制高校には、夜間に授業を行う学校だけでなく、午前・午後・夜間の時間帯から選べる多部制や、昼間に学べる昼間定時制もあります。
朝からの登校が難しいお子さまや、少しずつ生活リズムを整えたいお子さまにとっては、全日制よりも通いやすい場合があります。
一方で、学校によって授業時間、卒業までの年数、部活動、学校行事、進路支援などが異なります。学校名だけで判断せず、実際の時間割や卒業条件を確認しましょう。
通信制高校
通信制高校は、自宅などでの自学自習を中心に、レポートの提出、スクーリングへの参加、試験などを通じて学習する高校です。
毎日決まった時間に登校することが難しいお子さまでも、自分の状態に合わせて学習を進めやすいという特徴があります。
ただし、通信制高校は「何もしなくても卒業できる高校」ではありません。決められたレポートを提出し、スクーリングに参加し、試験に合格して必要な単位を修得する必要があります。
通信制高校を「登校しなくてよいから楽」と考えて選ぶと、自宅で学習を管理できず、レポートがたまってしまうことがあります。
通信制高校を選ぶときは、次の点を確認しましょう。
- 週に何日登校するのか
- スクーリングはどこで行われるのか
- レポートの提出方法と量
- オンライン授業だけで進められる範囲
- 学習が遅れた場合のサポート
- 担任や先生との面談頻度
- 大学・専門学校・就職への進路支援
- 卒業までに必要な費用
通信制高校を卒業した場合も、全日制高校や定時制高校と同じく、最終学歴は高等学校卒業になります。
出典:文部科学省「通信制高等学校情報発信サイト よくある質問」
海外の高校
海外の高校には、日本で不登校経験のある学生を受け入れてくれる学校もあります。選択肢として上がりやすい国は、カナダやニュージーランド、オーストラリアなどがあります。
日本の学校が合わなくて不登校になってしまったが、海外の自主性を重んじる教育スタイルや人間関係と相性が良く、学校に通うことのできるようになるようなお子様もいらっしゃいます。
興味のある方は、ページ下部のLife Journey公式LINEから無料でご相談ください。
不登校でも行ける全日制高校はある?
「不登校でも行ける全日制高校」を探しているご家庭も多いと思います。
中学校で不登校だったとしても、全日制高校を最初からあきらめる必要はありません。
一般選抜を受験できるほか、地域によっては不登校の生徒を対象とした特別な選抜や、学力検査・調査書の扱いを工夫した学校があります。
ただし、全日制高校を選ぶ場合は、入学試験に合格できるかだけではなく、入学後に通い続けられるかを慎重に考える必要があります。
次のようなポイントを、学校説明会や個別相談で確認してみましょう。
- 欠席が続いた場合の相談体制があるか
- スクールカウンセラーへ相談しやすいか
- 保健室や別室で過ごせる場合があるか
- 段階的な登校について相談できるか
- 中学校段階の学び直しを支援しているか
- 少人数授業があるか
- クラスの雰囲気が本人に合いそうか
- 通学時間や乗り換えが負担にならないか
- 不登校経験のある生徒への支援実績があるか
Life Journeyの留学サポートでも感じることですが、子どもは環境が変わることで、これまでとは違う表情や行動を見せることがあります。
一方で、本人に合わない環境へ無理に進ませると、再び自信を失ってしまうこともあります。
「全日制高校へ進学できれば問題が解決する」と考え、本人の状態を確認せずに学校を決めることは避けましょう。
全日制高校を目指す場合も、「一般的な高校生活に戻すこと」だけをゴールにせず、本人が安心して継続できる環境かどうかを確認することが大切です。
不登校対応高校を選ぶときの確認ポイント
「不登校対応高校」と紹介されている学校であっても、具体的な支援内容は学校によって異なります。
不登校経験者の受け入れ実績があるだけの学校もあれば、少人数授業、個別指導、カウンセリング、オンライン学習、登校日数の調整など、複数の支援を行っている学校もあります。
「不登校対応」という言葉だけで判断せず、本人が必要としている支援を実際に受けられるか確認しましょう。
学校へ問い合わせるときは、次のような質問が役立ちます。
- 中学校で不登校だった生徒はどの程度在籍しているか
- 入学後に欠席が続いた場合はどのような対応になるか
- 登校できない期間にオンラインで学習できるか
- 少人数クラスや個別指導はあるか
- スクールカウンセラーや養護教諭へ相談できるか
- 教室へ入れない場合に利用できる場所はあるか
- 保護者との面談はどの程度行われるか
- 卒業後の進学・就職実績はどうなっているか
- 転校やコース変更が必要になった場合の支援はあるか
可能であれば、保護者だけで学校を決めず、本人と一緒に見学してみましょう。
説明会ではほとんど話さなかったお子さまでも、帰宅後に「雰囲気が怖かった」「ここなら行けるかもしれない」と感想を伝えてくれることがあります。
本人の反応は、学校案内の文章や偏差値だけでは分からない重要な判断材料です。
行きたい高校がないときの考え方
「行きたい高校がない」という悩みも、不登校の中学生には珍しくありません。
保護者の方からすると、「どこでもよいから高校に行ってほしい」と思うかもしれません。しかし、本人が学校そのものに良いイメージを持てない状態では、高校を選ぶこと自体が苦痛になっている場合があります。
このようなときは、いきなり学校名を選ばせるのではなく、本人が避けたい環境と、比較的安心できる条件を整理することから始めましょう。
- 朝から登校することがつらいのか
- 大人数の教室が苦手なのか
- 先生との距離が近い方が安心できるのか
- 制服と私服のどちらがよいのか
- 中学校の勉強から学び直したいのか
- 人間関係をリセットしたいのか
- 自宅中心で学びたいのか
- 週に数日から登校を始めたいのか
- 大学、専門学校、海外進学、就職のどれに興味があるか
行きたい高校がない場合は、「行きたい学校」を無理に探す前に、「学校へ行きたくない理由」を分解することが大切です。
本人が「高校に行きたくない」と話していても、実際には次のような意味が含まれていることがあります。
- 今までと同じような学校には行きたくない
- 大人数の教室に入るのが怖い
- 朝起きられないため通える自信がない
- 勉強についていけない姿を見られたくない
- 再び人間関係で傷つきたくない
- 受験して落ちるのが怖い
- 本当は行きたいが失敗するのが怖い
この場合、学校の種類、登校時間、人数、学習方法を変えることで、本人が少しずつ前向きになる可能性があります。
高校に行きたくない・高校行かない場合はどうする?
お子さまが「高校に行きたくない」「高校行かない」と話したとき、保護者の方は強い不安を感じると思います。
ただし、その言葉をすぐに否定するのではなく、まずは高校に行きたくない理由を確認することが大切です。
理由には、次のようなものが考えられます。
- 学校生活そのものが怖い
- 勉強についていける気がしない
- 人間関係をつくることが不安
- 朝起きて通学する自信がない
- 高校へ進学する意味が分からない
- 親や先生に進路を決められたくない
- 本当は行きたいが失敗するのが怖い
- 将来やりたいことが決まっていない
本人の理由を聞かずに「高校くらい行きなさい」と押し切ると、進路について話すこと自体を避けるようになる可能性があります。
一方で、高校に行かない選択をする場合は、その後の進学や就職への影響も含めて考える必要があります。
高校以外の選択肢として、高等専修学校、高等学校卒業程度認定試験、就労と学習の組み合わせなどが考えられます。
高等学校卒業程度認定試験は、高校を卒業できなかった方などの学習成果を評価し、高校卒業者と同等以上の学力があるかを認定する試験です。合格すると、大学・短期大学・専門学校などの受験資格が与えられます。
ただし、高卒認定試験への合格と、高校卒業は同じではありません。
高校卒業という学歴が必要なのか、大学や専門学校への受験資格を得ることが目的なのかによって、選択する道は変わります。
※高卒認定試験を検討するときは、試験合格後の進学・就職まで含めて進路を設計しましょう。
「高校に行かない」という言葉を、すぐに最終決定として扱う必要はありません。一度立ち止まり、本人に合う進路を再設計するための時間として捉えることもできます。
出典:文部科学省「高等学校卒業程度認定試験 概要・パンフレット等」
中学生不登校の進路で親ができること
不登校の中学生の進路を考えるとき、保護者の方ができることはたくさんあります。
本人を責めない
「このままだと高校に行けないよ」「みんなは受験勉強をしているよ」と言いたくなる気持ちは自然です。
しかし、本人もすでに強い焦りや不安を抱えていることが多く、責められるほど動けなくなる場合があります。
本人を動かすことより先に、進路について安心して話せる関係を保つことが大切です。
学校とのつながりを完全に切らない
本人が登校できていなくても、保護者と学校との連絡は可能な範囲で続けましょう。
文部科学省は、不登校支援において、学校関係者、家庭、必要に応じた関係機関が情報を共有し、個々の児童生徒に応じた支援を行うことが重要だとしています。
中学校へ相談するときは、次の内容を確認しておきましょう。
- 現在の出席日数と調査書への記載
- 現在の成績と評価材料
- 自宅学習やオンライン学習を評価に反映できる可能性
- 教育支援センターの利用方法
- 地域の高校入試における配慮制度
- 自己申告書などの必要書類
- 面接練習や志望理由書のサポート
- 過去の不登校経験者の進学例
家庭だけで抱え込まない
教育支援センター、自治体の教育相談窓口、スクールカウンセラー、医療機関など、状況に応じて外部へ相談することも大切です。
不登校の進路選びは、親子だけで正解を出さなければならないものではありません。
家庭だけで抱え込むと、保護者もお子さまも疲れ切ってしまいます。在籍中学校、教育委員会、支援機関などと連携しながら、一つずつ選択肢を整理しましょう。
留学という選択肢が合う子もいる
Life Journeyとしてお伝えしたいのは、不登校の子どもにとって、海外や留学が単なる「逃げ」ではなく、環境を変えて自分を見つめ直すきっかけになる場合があるということです。
もちろん、すべての不登校のお子さまに留学が合うわけではありません。心身の状態が不安定なまま、本人の意思を確認せずに海外へ行かせることはおすすめできません。
「日本の学校へ行けないなら海外へ行けば解決する」と考えるのは危険です。本人の心身の状態や意思を確認し、必要に応じて専門機関へ相談してください。
一方で、ジュニア留学やサマーキャンプ、ウィンターキャンプの現場を見ていると、日本の学校では自信を失っていた子が、海外の少人数のアクティビティや、正解を急がない環境の中で、少しずつ表情を取り戻すことがあります。
英語が十分に話せなくても、スポーツ、アート、自然体験、ゲーム、共同作業などを通して、周囲と関係を築けることがあります。
私たちが見てきた子どもたちの中にも、最初はほとんど自分から話せなかったものの、数日後には現地スタッフへ質問したり、ほかの参加者と一緒に行動したりするようになった子がいます。
学校では評価されにくかった部分を、異なる環境で認めてもらうことで、自信を取り戻す子どももいます。
特に、次のようなお子さまは、短期留学や海外キャンプという選択肢を検討できる可能性があります。
- 日本の学校の人間関係を一度リセットしたい
- 勉強だけでなく体験を通して自信をつけたい
- 英語や海外に少しでも興味がある
- 大人数の教室より少人数の活動が合っている
- 親元を少し離れることで行動しやすくなる
- 日本の進路だけでは前向きになれない
- スポーツやアートなど好きな活動がある
中学不登校から高校進学を考えるときは、日本の高校だけでなく、次のような方法も考えられます。
- 高校進学前に短期留学で自信をつける
- 通信制高校と海外体験を組み合わせる
- 日本の高校在学中に短期留学へ参加する
- 将来的に海外の高校へ進学する
- 親子留学から段階的に海外経験を始める
大切なのは、留学を無理にすすめることではありません。お子さまが「自分にもできるかもしれない」と感じられる経験を、どのような環境でつくるかを考えることです。
中学不登校から高校進学するための解決策
最後に、中学不登校から高校進学を目指すご家庭が、今からできることを整理します。
1.本人が現在できることを確認する
毎日通学できるのか、週に数回なら動けるのか、自宅学習ならできるのか、外出そのものが難しいのかによって、選ぶべき進路は変わります。
理想の高校生活を先に決めるのではなく、現在の本人が無理なくできることから考えましょう。
2.全日制だけに絞らない
全日制高校だけでなく、定時制高校、通信制高校、チャレンジスクールなどの地域独自の学校、高等専修学校、高卒認定試験まで含めて比較します。
最初から選択肢を狭めなければ、本人に合う学び方を見つけやすくなります。
3.在籍中学校へ早めに相談する
出席日数、成績評価、調査書、入試制度、自己申告書、面接練習など、学校を通して確認しなければならないことがあります。
受験直前ではなく、できるだけ早い時期から情報を集めることが大切です。
4.自宅学習の内容を記録する
教科書、問題集、オンライン教材などで学習した場合は、日付、教科、単元、学習時間、取り組んだ内容を記録しましょう。
記録を在籍中学校と共有することで、学校が学習状況を確認しやすくなります。
5.複数の高校を見学する
パンフレットやウェブサイトだけでは、実際の校舎、先生、生徒、教室の雰囲気までは分かりません。
本人が見学後に話した感想や、当日の表情も判断材料になります。
6.進路を一本に絞りすぎない
本命の全日制高校、通いやすい定時制・通信制高校、別の選択肢として高等専修学校や短期留学など、複数の候補を持っておきましょう。
複数の進路を用意することは、逃げ道をつくることではなく、安心して挑戦するための準備です。
7.本人に答えを急がせない
「どこの高校に行きたいの?」と聞いても答えられない場合は、「どのような学校なら少し通いやすそう?」「大人数と少人数ならどちらが安心?」など、条件を一つずつ確認してみてください。
中学生不登校の高校受験には、一般的な受験とは異なる準備が必要です。しかし、不登校だったから進学できないわけではありません。
まとめ
中学不登校でも、高校進学は可能です。
大切なのは、「一般的な全日制高校へ進学すること」だけを正解にしないことです。
不登校でも行ける全日制高校、不登校対応高校、定時制高校、通信制高校、高等専修学校、高卒認定試験、そして必要に応じた留学や海外体験など、進路は一つではありません。
高校選びで最も大切なのは、入学できるかだけではなく、本人が安心して学び続けられるかという視点です。
「高校に行けない」「高校に行きたくない」「行きたい高校がない」と感じているお子さまも、今すぐ将来を決めきる必要はありません。
まずは、今のお子さまに合う環境を探すこと。そして、少しずつ「自分にもできるかもしれない」と思える経験を積むことが大切です。
Life Journeyでは、留学という選択肢を通して、子どもたちが自分らしく一歩を踏み出すためのサポートを行っています。
日本の高校進学とあわせて、海外での短期体験や将来的な留学も含めて考えることで、お子さまに合った新しい進路が見えてくるかもしれません。
不登校は進路の終わりではなく、自分に合う学び方や環境を見つけ直すきっかけにもなり得ます。
焦って一つの答えを出そうとせず、学校、教育支援センター、自治体の相談窓口、必要に応じた専門機関とつながりながら、お子さまに合う選択肢を一つずつ広げていきましょう。
不登校のお子様の海外留学に興味のある方は、弊社Life Journeyの公式LINEからお気軽に無料相談をご活用ください。

