不登校につながる人間関係とは?

不登校につながる人間関係とは?
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この記事の監修者
Picture of Seiwa Yanagi (Life Journey代表)
Seiwa Yanagi (Life Journey代表)

自身の留学・旅・海外就労の経験を活かし、2015年からこれまで不登校の小中高生を含めた5000人を超える世界中の留学生を支援してきました。私たちLife Journeyの不登校コラムでは、私自身の日本の学校に馴染めなかった経験や、不登校のお子様に対する留学カウンセリング、留学支援によって得た知識を交え、少しでも不登校のお子様や保護者様のお役に立てる情報をお届けします。

プロフィール
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Seiwa Yanagi (Life Journey代表)

自身の留学・旅・海外就労の経験を活かし、2015年からこれまで不登校の小中高生を含めた5000人を超える世界中の留学生を支援してきました。私たちLife Journeyの不登校コラムでは、私自身の日本の学校に馴染めなかった経験や、不登校のお子様に対する留学カウンセリング、留学支援によって得た知識を交え、少しでも不登校のお子様や保護者様のお役に立てる情報をお届けします。

プロフィール

子どもが学校に行きたがらなくなったとき、保護者の方は「何が原因なのだろう」「友達関係なのか、先生との相性なのか、それとも家庭の問題なのか」と悩まれることが多いのではないでしょうか。

不登校につながる人間関係は、ひとつだけとは限りません。友達とのトラブル、いじめ、先生との関係、クラスの雰囲気、親子の会話、SNS上のつながりなどが少しずつ重なり、「学校に行くのがつらい」という状態につながることがあると言われています。

文部科学省の調査では、令和6年度の小・中学校の不登校児童生徒数は353,970人で、11年連続で増加し、過去最多となったとされています。

また、不登校児童生徒について学校が把握した事実として、「不安・抑うつ」「生活リズムの不調」「学業不振」に加え、「いじめ被害を除く友人関係をめぐる問題」も挙げられています。

ただし、不登校は「本人が弱いから」「親の育て方が悪いから」と単純に決めつけられるものではありません。

文部科学省の「生徒指導提要」でも、不登校はどの児童生徒にも起こり得るものとして扱われています。学校に戻ることだけを目的とするのではなく、将来の社会的自立に向けて、子どもに合った支援を行うことが大切だとされています。

Life Journeyでは、ジュニア留学やサマーキャンプ、ウィンターキャンプを通して、不登校を経験した子どもたちとも関わってきました。

その中で感じるのは、子どもは「学校そのもの」が嫌いなのではなく、学校の中で築かなければならない人間関係や、自分が安心できない空気に疲れていることが多いということです。

大人から見ると小さな出来事であっても、子どもにとっては、毎日同じ場所に通い続けることが苦しくなるほど大きな問題になっている場合があります。

出典:文部科学省「令和6年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」

不登校につながりやすい人間関係

不登校につながる人間関係には、友人、先生、家族、部活動の仲間など、さまざまなものがあります。

ひとつの大きな問題が不登校を引き起こす場合もあれば、小さな負担が複数重なり、徐々に学校へ行けなくなる場合もあります。

友達やクラスメートとの関係

不登校につながる人間関係として、まず考えられるのが友人関係です。

友達とのけんか、グループから外されること、クラス内での孤立、部活動内の上下関係、からかい、無視などは、子どもにとって非常に大きなストレスになります。

大人から見ると「子ども同士ではよくあること」「そのうち仲直りするだろう」と思える出来事でも、子どもにとっては、毎日同じ教室に入ることが怖くなるほど深刻な問題になっていることがあります。

特に、同じクラスや部活動の中で起きている問題は、子ども自身が人間関係から距離を置くことが難しくなります。

学校を休んでも、翌日には再び同じ友達と顔を合わせなければなりません。そのため、問題が解決していなくても、「何もなかったように振る舞わなければならない」と感じる子もいます。

文部科学省の不登校要因調査でも、不登校に関連する要因として、「仲の良い友達がいない」「友人関係のトラブル」「いじめ被害」などが挙げられています。

特にいじめ被害については、学校や教師からは見えにくい場合がある一方で、子ども本人の回答では、不登校につながるリスク要因のひとつとして示されています。

学校側が「大きな問題は確認できていない」と判断していても、子ども本人が強い孤立感や恐怖を抱えている可能性があります。

先生との関係

友人関係と同じように、不登校に大きく関係する可能性があるのが、先生との関係です。

先生から厳しく怒られた経験、みんなの前で注意された経験、強い口調で指導された経験、相談しても分かってもらえなかった経験などは、学校に対する安心感を大きく下げることがあります。

また、先生に悪意がなかったとしても、子どもが「自分だけ嫌われている」「また怒られるかもしれない」「何をしても否定される」と感じているケースもあります。

子どもにとって先生は、学校生活の安全性を左右する非常に大きな存在です。

友達との関係で困っているときに先生へ相談できなかったり、相談したものの十分に対応してもらえなかったりすると、子どもは「学校には味方がいない」と感じることがあります。

文部科学省の調査でも、不登校の児童生徒は「先生と合わなかった」「先生から厳しく怒られた・体罰を受けた」と回答する割合が高く、教師の態度や指導方法が不登校の要因になっている可能性が示されています。

もちろん、先生だけが悪いと決めつける必要はありません。

しかし、子どもにとって「この先生には話せない」「怒られるかもしれない」「自分だけ見張られている気がする」という感覚が続くと、教室は安心して過ごせる場所ではなくなってしまいます。

親子や家庭内の人間関係

家庭内の人間関係も、不登校と無関係ではないと言われています。

親子の会話が「学校に行きなさい」「なぜ行けないの」「このままだと将来困るよ」という内容ばかりになると、子どもは家にいても心を休められなくなることがあります。

本来、家庭は学校で傷ついた心を回復する場所です。

しかし、家庭でも学校へ行けないことを責められていると感じると、子どもはさらに自分の気持ちを閉ざしてしまう傾向があります。

また、保護者の方が心配するあまり、子どもの行動を細かく確認したり、毎朝登校できるかを繰り返し聞いたりすることもあります。

保護者の方に責める意図がなくても、子どもは「学校に行けない自分は認められていない」と受け取ることがあります。

不登校の原因をすぐに親子関係だけに求めたり、保護者自身が「自分の育て方が悪かった」と責めたりする必要はありません。

不登校は、学校、家庭、本人の特性、心身の状態、周囲の人間関係など、さまざまな要因が重なって起きるものだと言われています。

文部科学省の要因調査では、教師回答の中で「親子の関わり方」や「家庭内の不和」なども、不登校と関連が見られた要因として挙げられています。

引用元:文部科学省委託事業|不登校の要因分析に関する調査研究報告書

「いじめではないけれどつらい」人間関係もある

不登校につながる人間関係というと、まず「いじめ」を想像する方が多いと思います。

もちろん、いじめは子どもの心身に大きな影響を与える非常に深刻な問題です。

令和6年度の文部科学省調査では、いじめの認知件数は769,022件で過去最多となりました。SNSなど、インターネット上で行われるいじめの認知が進んだことも、増加の背景として挙げられています。

出典:文部科学省「令和6年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」

一方で、不登校の現場では、明確ないじめとまでは判断されないものの、子どもが強いストレスを感じているケースも少なくありません。

例えば、次のような状況があります。

  • いつも一緒にいた友達グループから、少しずつ距離を置かれる
  • 休み時間や昼休みに一人で過ごすことが増える
  • LINEの返信が自分にだけ来ない、または自分だけ遅い
  • グループLINEから外される
  • 教室で発言すると笑われる
  • 自分が話すと空気が変わるように感じる
  • 部活動で先輩や同級生に気を使い続ける
  • 友達に嫌われないように、無理に明るく振る舞う

これらは外から見ると、はっきりした暴力や暴言がないため、問題として認識されにくいことがあります。

しかし、本人の中では、「学校に自分の居場所がない」「誰からも必要とされていない」という感覚が強くなっている可能性があります。

特に、周囲に気を使いやすい子どもや、相手の表情や言葉を敏感に受け取る子どもは、表面的には友達と問題なく過ごしているように見えても、心の中では疲れ切っていることがあります。

私たちが留学や海外キャンプの現場で見てきた子どもたちにも、最初は人前で話すことを怖がったり、同世代の輪に入るまでに時間がかかったりする子がいます。

しかし、少人数の環境や、年齢・国籍・価値観が混ざる場所では、少しずつ表情が変わっていく子もいます。

海外だから必ず人間関係が良くなるという意味ではありません。大切なのは、子どもが「この場所なら失敗しても大丈夫」「今の自分でも受け入れてもらえる」と感じられる関係を持てるかどうかです。

SNS上の人間関係が不登校につながることもある

現在の子どもたちにとって、友人関係は学校の中だけで終わるものではありません。

学校から帰宅した後も、LINE、Instagram、TikTok、オンラインゲームなどを通じて、同級生とのつながりが続きます。

そのため、学校で嫌なことがあっても、家に帰れば人間関係から離れられるとは限りません。

SNSによって、学校内の人間関係が24時間続いているように感じる子どももいます。

既読をつけたのにすぐに返信しなかったことを責められる、自分が参加していない場面の写真を見る、自分以外の友達が遊んでいる様子を知る、グループ内の会話についていけないなど、SNS上ではさまざまなストレスが生まれます。

また、メッセージは表情や声の調子が分からないため、何気ない一言を悪い意味で受け取ってしまうこともあります。

反対に、本人に悪気がなくても、送った言葉が誤解され、学校での関係が悪化する可能性もあります。

SNS上のトラブルを「スマートフォンの使いすぎ」とだけ捉え、端末を取り上げるだけでは、人間関係の問題が解決しない場合があります。

スマートフォンを制限する前に、子どもがSNS上でどのような不安や負担を抱えているのかを確認することが大切です。

学校の空気やルールも人間関係に影響する

人間関係というと、友達や先生などの「人」だけを考えがちですが、学校の空気やルールも大きく関係しています。

文部科学省の不登校要因調査では、「学校の決まりのこと(制服・給食・行事等)」への不適応も、不登校リスクを高める要因として示されています。

引用元:文部科学省委託事業|不登校の要因分析に関する調査研究報告書

制服を着ること、全員で同じ時間に給食を食べること、同じ行事に同じ形で参加することなど、「みんなと同じように行動すること」を求められる環境に負担を感じる子どももいると言われています。

特に、感覚が敏感な子ども、集団行動が苦手な子ども、周囲の空気を読みすぎて疲れてしまう子どもにとって、学校の一斉行動は大きなストレスになることがあります。

「クラスのみんなと同じようにできない」という経験が重なると、子どもは自分に問題があると思い込んでしまうことがあります。

また、行事やグループ活動では、普段よりも友人関係が目立ちやすくなります。

修学旅行、運動会、文化祭、校外学習などを楽しみにする子がいる一方で、グループ決めや班行動を考えるだけで、不安が強くなる子もいます。

海外の学校やキャンプでは、日本の学校と比べて、「全員が同じであること」よりも、「自分に合った参加の仕方」を尊重する場面が多い傾向があります。

もちろん、国や学校によって大きな違いがありますが、服装、発言、得意不得意、授業への参加方法に対する考え方が変わるだけで、子どもの負担が軽くなることもあります。

Life Journeyが不登校経験のあるお子さまの留学相談を受ける際も、英語力だけではなく、その子がどのような人間関係に疲れてきたのか、どのような環境なら安心できるのかを丁寧に確認するようにしています。

人間関係のストレスが心や体の症状として現れることもある

不登校につながる人間関係のストレスは、子どもの言葉ではなく、心や体の症状として現れることがあります。

厚生労働省は、不登校やひきこもりは病気を意味する言葉ではない一方で、次のような症状が見られることがあるとしています。

  • 頭痛
  • 腹痛
  • 吐き気
  • 食欲不振
  • 全身のだるさ
  • めまい
  • 不眠
  • 無気力
  • イライラ
  • 集中力の低下
  • 憂うつな気分

引用元:「ひきこもりや不登校」というサイン|子どものSOSサイン|厚生労働省

子どもが朝になると「お腹が痛い」「頭が痛い」と言うと、保護者の方は「本当に痛いの?」「学校に行きたくないだけでは?」と思ってしまうかもしれません。

しかし、人間関係への不安や緊張が強いと、実際に腹痛や頭痛などの症状が起こることがあります。

子どもにとっては、本当に体がつらい状態です。

学校へ行く時間が近づくと体調が悪くなり、学校を休むと少し回復する場合、本人が嘘をついているのではなく、学校に対する強い不安が体の症状として出ている可能性があります。

体調不良を「気持ちの問題」「甘え」と決めつけ、無理に登校させることには注意が必要です。

症状が続く場合や、食事や睡眠にも影響が出ている場合は、学校だけでなく、医療機関や専門の相談窓口につなぐことも検討しましょう。

海外のSchool Refusalに関する医学的な解説でも、学校に行けない状態は診断名そのものではなく、不安、うつ、適応上の問題などと関連する症状として扱われることがあるとされています。

また、問題を早い段階で見つけ、家庭・学校・専門家が連携することが重要だとされています。

引用元:School Refusal – StatPearls – NCBI Bookshelf

不登校につながる人間関係を見つけるサイン

子どもは、人間関係の悩みを必ずしも言葉で説明してくれるとは限りません。

友達に何かをされたことを話すと、状況が悪化するかもしれない。親が学校に連絡すると、クラスで知られてしまうかもしれない。自分にも悪いところがあったのではないか。

このような不安から、何も話さずに我慢している子もいます。

「何も言わないから問題がない」とは限りません。

人間関係の悩みを抱えている子どもには、次のような変化が見られることがあります。

  • 学校や友達について話さなくなった
  • 以前は仲が良かった友達の名前を出さなくなった
  • スマートフォンの通知に敏感になった
  • LINEやSNSを確認した後に落ち込む
  • 日曜日の夜や平日の朝に体調が悪くなる
  • 学校行事の前に休みたがる
  • 持ち物をなくしたり、壊したりすることが増えた
  • 帰宅後に極端に疲れている
  • 家族に八つ当たりすることが増えた
  • 自分を責める発言が増えた

これらの変化が見られたからといって、必ず人間関係のトラブルがあるとは限りません。

しかし、複数の変化が続いている場合は、子どもが学校生活で強い負担を感じている可能性があります。

行動だけを注意するのではなく、その背景に何があるのかを見ることが大切です。

保護者が最初にできること

不登校につながる人間関係が疑われるとき、最初に大切なのは、理由をすぐに問い詰めないことです。

「誰に何をされたの?」「いじめられているの?」「先生が嫌なの?」と確認したくなる気持ちは自然です。

しかし、子ども自身も、学校に行けない理由をうまく言葉にできないことがあります。

また、話したことで保護者が学校へ強く抗議したり、担任や相手の保護者に連絡したりすることを恐れている場合もあります。

まずは、次のように伝えてみてください。

「学校に行けない理由を、今すぐ説明しなくても大丈夫だよ」

「今つらいことは分かっているよ」

「話せるようになったら聞かせてね」

子どもが「無理に答えなくてもよい」と感じられると、少しずつ自分の気持ちを整理しやすくなります。

その上で、次のようなことを確認していきます。

  • 学校の中で安心できる人はいるか
  • 教室以外で落ち着ける場所はあるか
  • 友達関係で気を使いすぎていないか
  • 先生に相談できる雰囲気があるか
  • 朝、学校のことを考えると体調が悪くなるか
  • 家では安心して休めているか
  • SNSやグループLINEで困っていることはないか

子どもは、机を挟んで真正面から質問されるよりも、散歩中、車での移動中、食事中、寝る前など、少し視線が外れている時間の方が話しやすい傾向があります。

無理に聞き出そうとしたり、話した内容を子どもの許可なくすぐ学校へ伝えたりすると、子どもが相談しにくくなる可能性があります。

※子どもの命や安全に関わる危険がある場合は、本人の同意を待たず、学校、医療機関、児童相談所、警察などへ相談する必要があります。

学校との連携では「登校」より「安心」を優先する

学校に相談するときは、「とにかく登校させたい」という目的だけで話を進めると、子どもがさらに追い詰められることがあります。

最初に目指したいのは、毎日教室に戻ることではなく、子どもが安心できる関係と場所を確保することです。

学校には、次のような情報を共有するとよいでしょう。

  • 子どもがどの場面で不安を感じているか
  • どの友人関係に負担を感じているか
  • どの先生なら話しやすいか
  • 教室以外に安心できる場所があるか
  • 体調が悪くなりやすい時間や曜日
  • 家庭で見られる変化
  • 本人が学校に望んでいる配慮

文部科学省の「COCOLOプラン」では、不登校の子どもたちに対して、校内教育支援センター、教育支援センター、オンライン授業、保護者の会、フリースクールなどを含め、多様な学びの場やつながりを確保する方向性が示されています。

引用元:【セット】誰一人取り残されない学びの保障に向けた不登校対策について

つまり、支援の目標は「明日から毎日教室に戻すこと」だけではありません。

  • 学校とのつながりを完全に切らない
  • 安心して話せる先生を一人作る
  • 別室登校や短時間登校を試す
  • 保健室や図書室などを活用する
  • オンラインで授業や面談につながる
  • 家庭だけで問題を抱え込まない
  • 必要に応じて外部の専門機関につなげる

登校できた日数だけで、支援が成功しているかどうかを判断しないことも大切です。

子どもが自分の気持ちを話せた、先生と短時間会えた、生活リズムが少し整った、家で笑う時間が増えたという変化も、回復に向けた重要な一歩です。

厚生労働省も、不登校、いじめ、発達障害など、教育場面での悩みについて、教育センター、児童相談所、発達障害者支援センターなどへ相談できると案内しています。

不登校やいじめ、ひきこもりなどの相談窓口|厚生労働省

不登校につながる人間関係を改善する方法

人間関係の問題を改善するためには、苦手な相手と無理に仲直りさせることだけが解決策ではありません。

問題のある関係から一時的に距離を置くことも、子どもを守るための重要な選択です。

安心できる大人を一人作る

学校内で、担任、養護教諭、スクールカウンセラー、部活動の顧問、学年主任など、子どもが比較的話しやすい大人を探します。

すべての問題を解決できる人でなくても構いません。

「困ったときに話せる」「教室に入れないときに会いに行ける」という大人が一人いるだけでも、学校に対する安心感は変わります。

友達関係を学校の外にも広げる

学校の友達だけが、子どものすべての人間関係になると、学校で問題が起きたときに逃げ場がなくなります。

習い事、スポーツ、オンラインの学習コミュニティ、地域の活動、フリースクール、短期キャンプなど、学校外にも人間関係を作ることが大切です。

学校以外に自分を受け入れてくれる場所があると、子どもは「今のクラスが世界のすべてではない」と気づきやすくなります。

環境を変えることも検討する

クラス替え、部活動の変更、別室登校、転校、通信教育、フリースクールなど、環境そのものを変える選択肢もあります。

環境を変えることを「逃げ」と捉える必要はありません。

合わない環境から離れ、自分に合った場所を探すことは、将来に向けた前向きな行動です。

ただし、子どもの気持ちを確認せず、保護者だけで転校や退学を決めてしまうと、新しい環境でも不安が続く可能性があります。

本人が何に困っていて、次の環境には何を求めているのかを整理した上で選ぶことが大切です。

留学や海外キャンプが選択肢になるケース

不登校につながる人間関係の問題が長く続くと、子どもは「自分はどこに行っても人間関係がうまくいかない」と思い込んでしまうことがあります。

しかし、実際には、環境や関わる人が変わることで、大きく変化する子どももいます。

Life Journeyが見てきた子どもたちの中にも、日本では自信を失っていたものの、海外のサマーキャンプやウィンターキャンプでは、少しずつ自分から話しかけられるようになった子がいます。

英語が完璧でなくても、スポーツ、アート、音楽、ゲーム、自然体験など、言葉以外のきっかけから友達ができることもあります。

また、海外では周囲の参加者もさまざまな国や地域から集まっているため、最初から全員が同じ文化や価値観を共有しているわけではありません。

そのため、日本の学校では「周囲と違う」と感じていた子どもが、海外では自分の違いを自然に受け入れられることもあります。

特に不登校経験のある子どもは、最初から大人数の環境に入るよりも、少人数で、困ったときに頼れる大人がいる環境の方が合う傾向があります。

また、最初から長期留学を目指すのではなく、短期キャンプ、親子留学、数週間の体験プログラムなど、安心できる形から始める方がよい場合もあります。

ただし、留学は不登校を一気に解決する魔法ではありません。

日本での人間関係に深く傷ついている子どもが、十分な準備やサポートがないまま海外へ行くと、新しい環境でも不安を抱えてしまうことがあります。

だからこそ、留学を考える場合は、英語力や費用だけでなく、次の点まで確認することが大切です。

  • 現在の心身の状態
  • どのような人間関係に疲れてきたのか
  • 大人数と少人数のどちらが合うか
  • 知らない人の輪に入るまでにどの程度時間が必要か
  • 困ったときに自分から相談できるか
  • 現地に日本語で相談できる人がいるか
  • ホームステイや寮でのサポート体制
  • 保護者と離れることへの不安

留学先を決める前に、その子が安心して過ごせる人間関係とサポート体制があるかを確認する必要があります。

不登校につながる人間関係への向き合い方

不登校につながる人間関係を考えるとき、大切なのは「誰が悪いのか」を探すことではありません。

友達が悪い。先生が悪い。親が悪い。本人が弱い。

このように原因をひとつに決めつけても、子どもの安心や回復にはつながりにくいものです。

本当に確認したいのは、子どもがどこで緊張し、どこで孤独を感じ、誰となら少し安心できるのかということです。

そして、どのような環境であれば、もう一度人と関わり、学びに向かえるのかを考える必要があります。

アメリカ疾病予防管理センター(CDC)は、学校とのつながりについて、子どもが学校の大人や友人から大切にされ、支えられ、学校に所属していると感じる状態だと説明しています。

また、学校とのつながりを感じている子どもは、学校への参加、出席、卒業などの面で、良い傾向があるとしています。

引用元:School Connectedness Helps Students Thrive | Reducing Health Risks Among Youth | CDC

不登校の子どもに必要なのは、無理に背中を押されることではなく、「ここなら大丈夫」と思える関係を少しずつ増やしていくことです。

家庭の中に一つ。

学校の中に一つ。

学校外の場所に一つ。

必要であれば、海外という新しい環境の中に一つ。

安心できる人間関係が増えていくと、子どもは少しずつ自分の力を取り戻していきます。

まとめ

不登校につながる人間関係には、友人関係、いじめ、先生との関係、親子関係、クラスの雰囲気、学校のルール、部活動、SNS上の関係など、さまざまなものがあります。

大切なのは、子どもが学校に行けないことを責めるのではなく、「どの関係が苦しくなっているのか」「どこに安心できるつながりを作れるのか」を一緒に探すことです。

Life Journeyは、留学の専門家として、学校に行けなくなった子どもたちが、新しい環境で少しずつ自信を取り戻していく姿を見てきました。

不登校は、子どもの人生の終わりではありません。

今の人間関係が、その子に合わなかっただけかもしれません。

今の学校環境が、その子にとって少し苦しすぎただけかもしれません。

子どもに合う場所、合う人、合う学び方は、ひとつではありません。

焦らず、ほかの子どもと比べず、その子がもう一度「自分は大丈夫」と思える人間関係や環境を、一緒に探していくことが大切です。

不登校のお子様の海外留学に興味のある方は、弊社Life Journeyの公式LINEから無料でお気軽にご相談ください

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