高校生の海外留学に向いている国はどこか?
高校生の留学先を選ぶときに大切なのは、単純に「英語が学べる国」や「人気がある国」を選ぶことではありません。高校留学では、現地で安全に生活できるかに加えて、卒業まで進みやすいか、大学進学につながるか、費用と制度の見通しが立つかまで考える必要があります。
実際に各国の政府・公的教育機関の情報を見ると、
- 未成年留学生の扱い
- 保護者や後見人の条件
- 学費や生活費の目安
- 学校の受け入れルール
は国によって大きく異なります。
そこで今回は、高校生向けおすすめ留学国5選を、未成年の受け入れ制度、進学ルートの分かりやすさ、学費や生活費の見通し、学校生活のしやすさという観点から総合的に比較した記事を作りました。
小学生向けや中学生向けの留学と比べて、高校生では「将来どこまでつながるか」がより重要になります。そのため今回は、制度の明快さに加えて、高校留学らしい学校生活を送りやすいか、卒業後の進学設計がしやすいかも重視して評価したランキングを作りました。
ランキングの前提:どのような基準で選んでいるのか?
本記事では、以下のような海外の信頼性の高い一次情報をもとに、
- 未成年留学生としての制度の明確さ
- 高校から大学進学までのルートが見えやすいか
- 学費や生活費の目安が公的に確認しやすさ
- 現地での学校生活に入りやすさ
- 短期体験から長期留学、卒業まで段階的に設計しやすいか
これらの評価を総合して、2026年版の「高校生向けおすすめ留学国5選」をご紹介します。
なお、本ランキングは単なる留学生数や人気順ではなく、日本人の高校生にとって良い留学先かどうかを重点的に考え、その上で総合的に判断しています。
そのうえで、なぜ1位の国が高校生の最初の留学先として適しているのかを、Life Journeyの視点も交えながら詳しく解説します。
🥇 第1位:カナダ(Canada)
高校生向け留学先として、もっともおすすめしやすいのはカナダです。
理由は、
- 教育の質
- 生活環境
- 制度の明快さ
- 高校から大学・カレッジへの接続のしやすさ
これらのバランスが非常によくそろっているからです。
カナダの教育制度と大学進学への繋がりやすさ
上の動画の日本語訳
カナダの教育制度の仕組み
カナダへの留学に興味があり、カナダの教育制度がどのように成り立っているのか、もっと知りたいと思っていますか?
カナダは、世界でも有数の優れた教育制度を持つ国として知られています。
カナダの13の州・準州では、それぞれが独自の学校制度を運営しており、全国で質の高い公教育を提供するために、政府の基準に従っています。
学校教育は、おおよそ6歳から18歳まで義務教育となっています。
中等教育を修了した後、生徒はカレッジまたは大学への進学を選ぶことができます。
どちらの教育制度も、生徒が将来に向けて準備するための助けとなります。
ここでは、カナダの高等教育があなたの将来にとって優れた選択肢となり得る理由をご紹介します。
カレッジでは、学生は特定の職業に向けた実践的・専門的・技術的なスキルを学ぶことができます。
たとえば、グラフィックデザイン、Web開発、調理、労働安全衛生などを学ぶことができます。
カレッジは、さまざまな業界の雇用主と協力し、最新のカリキュラムを開発していることも多くあります。
カレッジのプログラムによって、学習期間は1年から3年ほどです。
卒業すると、修了証またはディプロマを取得できます。
大学では、学生は法律、医学、美術史、工学など、より深く理論的な分野を学ぶことが多くあります。
プログラムによって、学習期間は3年から7年ほどです。
卒業すると、学士号、修士号、または博士号を取得できます。
ケベック州では、教育制度が独自の仕組みになっています。
中等教育の後、CÉGEPとして知られる「collège d’enseignement général et professionnel」に進学することができます。
そこでは、専門分野での就職に備える3年間の技術プログラム、または大学での継続的な学習に備える2年間の進学プログラムを選ぶことができます。
どの州で学ぶ場合でも、カレッジと大学のどちらを選ぶかは、あなたの興味や目標によって異なります。
次の点も考えてみてください。カナダのカレッジや大学は、柔軟性のある学びを提供しています。
ある学校で学んだ後、別の学校へ編入したい場合、すでに修了した科目について単位認定を受けられる可能性があります。
カナダの複数の大学は、有名な大学ランキングにも掲載されています。
また、カナダのカレッジや大学の一部のプログラムでは、協同教育や実践的な就業体験を提供しており、学生は授業での学習と専攻分野での就労を交互に経験することができます。
カレッジと大学の両方に通う人もいます。
どのような選択をする場合でも、カナダは学ぶ場所として素晴らしい国です。
カナダ留学について詳しく知りたい方は、EduCanada.caをご覧ください。
出典:educanada.ca(翻訳版)
カナダの政府公式情報サイトであるEduCanada では、カナダは「あらゆるレベル(教育段階)において質の高い教育(quality education at all levels)」を提供している国として案内されております。
高校留学についても「大学や専門学校に進学させたい、あるいは国際的な経験をさせたいとお考えなら、高校進学先としてカナダをご検討ください」と明記されています。
さらに、カナダは「開かれた、安全で、多文化が融合した社会(open, safe and multicultural diverse society)」と説明されており、初めての長期留学でも生活面を想像しやすいのが強みです。
カナダ留学する高校生に対する留学制度
制度面でも、カナダ政府は未成年留学生の条件をかなり分かりやすく示しています。17歳未満は、親か法的に保護者としての責任を持つ人(法定後見人)と一緒に来るか、カナダ国内に保管者※保護者の代わり(custodian)を置く必要があります。
保管者(custodian)は、一般的には学校の校長先生や受け入れ担当者、留学エージェント、ホームステイ先などがなります。
17歳以上は保管者(custodian)が必須ではありませんが、審査官が個別判断で求める場合があります。
さらに、成人年齢は州・準州によって18歳または19歳で異なることも政府サイトで整理されています。高校生にとっては「制度が明確であること」はそれだけで大きな安心材料ですし、保護者にとっても準備の見通しを立てやすい国です。
カナダ高校留学の費用目安(ソース:カナダ政府)
費用面でも、カナダは比較的見通しを立てやすい国です。カナダの政府公式情報サイトであるEduCanada では、初等(小学生)・中等教育(中〜高校生)の学費目安として、公立校は年間10,000〜17,000カナダドル、私立デイスクールは15,000〜30,000カナダドル、ボーディングスクールは63,000〜83,000カナダドルと案内しています。
さらに、カナダで働かなくても、以下のすべての費用を支払えるだけの十分な資金があることを証明するための政府への資金証明の基準では、申請者1人で年間22,895カナダドル、申請者を含む2人家族で28,502カナダドルが目安です。
高校留学では、親子留学から始めるのか、子ども単身で進めるのかによって必要額が変わるため、こうした公的な目安があるのは大きなメリットです。
Life Journeyの見解
Life Journeyとしては、高校生の留学でカナダを1位にした最大の理由は、短期体験から卒業・進学まで設計しやすいことです。まずは1学期や1年の留学で現地の学校生活に慣れ、その後、卒業ルートや大学進学まで視野に入れて考えやすい。制度の分かりやすさと進路の広がりを両立している点で、カナダはやはり最も安定した選択肢です。
Life Journeyとカナダ高校留学を一緒に検討しませんか?
Life Journeyでは、短期留学・長期留学を合わせ、多くの高校生のカナダ留学をサポートしてきました。学校選びから渡航準備、留学中から留学後まで、海外留学の専門家としてサポートさせていただきます。
Life Journeyは、ブランド名の通り、留学を通して、あなたのお子様の人生の旅をより良く、より成長できる旅にできるようサポートいたします。
もし興味がございましたら、下記のカナダ高校留学ページをご覧いただき、お気軽に公式LINEからご相談ください。
※高校留学は願書の締切等あるためお早めにご相談ください
🥈 第2位:アメリカ
アメリカを2位にした理由は、高校留学らしい学校生活の魅力と、進学・経験の幅の広さを大きく評価したためです。
多くのアメリカの高校では、アメリカ人ホストファミリーや認可されたボーディングスクールで生活することができます。
さらに、課外活動や放課後スポーツに参加したりすることで、アメリカの高校文化そのものを体験しやすいのが大きな魅力です。
高校生にとっては、授業だけでなく、部活動、イベント、地域社会との関わりまで含めて成長機会になりやすい国だと言えます。
アメリカが2位の理由
一方で、アメリカを1位ではなく2位にしたのは、制度がやや複雑だからです。
米国務省によると、F-1で公立の secondary/high school に通う場合、Form I-20 に記載される就学期間は12か月を超えることができません。
さらに、学区に対して full, unsubsidized per capita cost を支払う必要があり、その金額は通常3,000〜10,000ドル程度とされています。
つまり、アメリカは魅力が非常に大きい反面、ルートによって条件が大きく異なり、準備段階での確認事項も多い国です。
Life Journeyの見解
それでも、高校生にとってアメリカが強いのは、留学そのものが進路や価値観に与えるインパクトが大きいからです。
交換留学、私立校、ボーディングスクールなど、選択肢の広さはやはり魅力ですし、学校生活の中で主体性や発信力を育てたい高校生には非常に相性が良い国です。
Life Journeyとしては、制度面の明快さではカナダに一歩譲るものの、「高校留学でしか得られない経験の濃さ」を重視するなら、アメリカは2位に置く価値が十分あると考えています。
🥉 第3位:ニュージーランド
ニュージーランドは、保護者が関わりやすく、進学基準も比較的分かりやすい国として高く評価できます。
ニュージーランド留学する高校生に対する留学制度
Immigration New Zealand の Guardian Visitor Visa では、ニュージーランドの学生ビザを持つ子どもの親または法的保護者が、子どもと一緒に暮らしながら世話をすることができます。
ニュージーランド高校留学の費用目安(ソース:カナダ政府)
滞在期間は子どもの学生ビザと同じ期間で、生活費要件も月1,000ニュージーランドドル、住居費を前払いしている場合は月400ニュージーランドドルと明示されています。高校生でも、保護者が一定期間付き添いながらスタートできる点は安心感につながります。
高校卒業後に大学進学するための条件の分かりやすさ
進学面では NZQA が University Entrance(UE)を「ニュージーランドの大学へ進むための最低要件」として明示しており、NCEA Level 3 や科目別のクレジット要件も公開しています。高校留学では、単に在籍するだけでなく、その先の進学条件が見えるかどうかが重要です。その点、ニュージーランドは高校修了後の進路イメージを持ちやすい国です。
Life Journeyの見解
Life Journeyとしては、アメリカほどのダイナミックさよりも、落ち着いた環境で進学まで見据えたい家庭に向いている国として、3位が最も自然だと考えています。
🏅 第4位:シンガポール
シンガポールは、高校生のお子様をアジア圏に留学させたい中で、教育水準の高さと英語環境の強さを重視する高校生に向いています。
シンガポール留学する高校生に対する留学制度
MOE は、主流校の授業が英語で行われることを明示しており、入学を考える生徒には志望学年の一つ前の英語・数学シラバスへの理解が必要だとしています。
さらに、学年ごとの適正年齢も公開されており、原則としてその教育レベルの適正年齢より2歳以上年上ではいけません。
Student’s Pass、12歳以下の外国生まれの子どもの予防接種要件、caregiver 情報の提出なども1ページに整理されており、制度自体はかなり明快です。
シンガポールへ高校留学する際の注意点
ただし、高校生向けとして見ると、受け入れタイミングには注意が必要です。MOE は、Secondary 4、Secondary 5、Pre-University 2、Pre-University 3 では新規受け入れが一般的ではないと案内しています。
また、学校費用は月額で nationality と school type によって変わり、MOE の fees checker で確認する形式です。つまり、学力面でも制度面でもハードルが明確な国だと言えます。
Life Journeyの見解
Life Journeyとしては、アジア圏で高水準の教育を受けたい、英語と学業の両方を本気で伸ばしたい高校生には魅力的ですが、誰にでも勧めやすい国ではないため4位としました。
🏅 第5位:マレーシア
マレーシアは、高校留学の入口を現実的に作りやすい国として5位に入れました。
マレーシア留学する高校生に対する留学制度
マレーシア入国管理局によると、Student Pass は3歳以上の外国籍学生が対象で、pre-school から higher education まで制度上カバーされています。
また、school level の guardians として、生物学上の親、法的保者、養親、祖父母などが明示されており、未成年向けの受け入れ枠組みが最初から想定されています。
加えて、Student Pass はRM60、Student Pass holder の guardian 向け Social Visit Pass はRM90と公表されており、基本的なビザ関連費用を把握しやすいのも特徴です。
マレーシアへ高校留学する際の注意点
一方で、EMGS は、公開している申請費用に学費や各教育機関固有の費用は含まれていないと明記しています。つまり、制度上の入り口は分かりやすい一方で、最終的な総額や教育環境は学校ごとにかなり確認が必要です。
Life Journeyの見解
Life Journeyとしては、マレーシアは「まずは海外の教育環境に触れてみたい」「保護者も制度を見ながら柔軟に考えたい」という家庭には現実的な候補ですが、進学ルートの分かりやすさやブランド力まで含めると、上位4か国よりは慎重に学校選びを進めたい国だと考えています。
1位には“理由”がある

高校生の留学先選びでは、英語環境だけでなく、卒業後の進学ルート、未成年の制度、費用の見通し、学校生活の広がりまで含めて判断することが大切です。その観点で見ると、最も総合力が高いのはカナダでした。制度が明確で、教育の質と大学進学への接続が整理されており、長期的な設計がしやすいからです。アメリカは、高校留学ならではの体験の厚みや学校生活の魅力が非常に大きく、制度の複雑さを理解したうえで選ぶなら2位にふさわしい国です。ニュージーランド、シンガポール、マレーシアも、それぞれ違った強みがあります。
Life Journeyでは、どの国が人気かよりも、その高校生にとって無理のない形で将来につながるかを大切にしています。短期から始めるべきか、1年留学がよいのか、卒業まで目指すのかで最適な国は変わります。だからこそ、「高校留学をしてみたい」で終わらせず、その先の進学や将来まで見据えて国を選ぶことが、後悔しない留学への第一歩になります。
Life Journey では、留学先の知名度やイメージだけで判断するのではなく、お子さまの性格、年齢、英語力、ご家庭の方針に合っているかを何より大切にしています。どの国がベストかは、お子さまによって変わります。だからこそ、「うちの子にはどの国が合っているのか」「まずは短期から始めるべきか」など迷われた際は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。お子さまにとって無理のない形で、将来につながる留学プランを一緒に考えさせていただきます。
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