留学代理店のホームページを見ると、高校留学の良い点ばかりが紹介されています。
しかし、高校留学には「意味ない」「やめとけ」といったネガティブな声があるのも事実です。例えば、高校留学に行く時期によっては、大学受験で不利になることもあります。
そしてこういった声は、調べてもなかなか出てきません。
「良い面と悪い面の両方を知った上で、子どもを留学させるか決めたい」とお考えの保護者様もいらっしゃるでしょう。
今回は、高校留学が意味ない・やめとけと言われる5つの理由や費用の目安、高校と大学どちらで行くべきかなどについてまとめました。
18歳以下の留学サポートを得意とするプロの目線から、忖度なしの本音で解説します。
記事を最後までチェックすれば、高校留学のネガティブな側面についてひと通り理解できます。
高校留学が意味ない・やめとけと言われる5つの理由
高校留学が意味ない・やめとけと言われる理由は、以下の5つです。
- 大学受験で不利になるから
- 大学生や社会人になってからでも留学のチャンスはあるから
- 留年しなければならないから
- 日本人とばかり交流してしまうと英語力が伸びないから
- 学校によっては治安がものすごく悪いから
それぞれ詳しく見てみましょう。
大学受験で不利になるから
高校留学は、人生のゴールではありません。
大半の方は、帰国して高校を卒業した後に就職や大学進学をします。
高校留学をすると、教育カリキュラムの違いから学習内容に遅れが生じたり、日本の大学に関する進路指導を受けられなかったりします。
そのため「大学受験で不利になるから高校留学はやめとけ」といった声が生まれるのです。
たしかに高校留学は、大学受験に対して不利に働きます。留学期間が長ければ長いほど、時期が受験直前であればあるほど不利になるでしょう。
そのため短期や、1・2年生の段階で留学に行く方が多い印象です。中には留年や浪人を覚悟して中長期の留学に行く方もいらっしゃいます。
また、AO入試・帰国子女入試・英語資格の利用など、留学経験や語学力がプラスに働くケースもあります。
大学生や社会人になってからでも留学のチャンスはあるから
留学は、大学生や社会人になってからでも行けます。そのため「無理をしてまで高校のうちに留学する意味はない」といった声があります。
大学生になってから、交換留学や短期語学研修に行くのも良いでしょう。社会人になってから、ワーキングホリデーに行ったり海外の大学院に進学したりする方もいます。
しかし、言語習得や興味関心の醸成といった観点から、できるだけ早く留学をするに越したことはありません。
ある程度英語が話せる状態で大学生活を迎えるのか、大学生になってから本格的に英語を学び始めるのかでは、大きな差があります。
関連記事:【保護者向け】中学留学のデメリット5つ!行かせて後悔する前に知っておきたいこと
留年しなければならないから
短期留学では、留年の心配は不要です。しかし1年間以上の長期留学では、日本の高校の単位を取得できず、留年を余儀なくされることがあります。
そのため「留年するくらいであれば別の時期に留学に行けば良いのでは?」といった声があるのです。
1年間の高校留学は、以下2つに分けられます。
- 在学留学
- 休学留学
在学留学では、留学中に修得した1学年分の単位を在籍高校が認定します。帰国後も留年せず、同級生と同じように進級可能です。
休学留学では、日本の高校に対して1年間の休学手続きを行います。単位を取得できないため、卒業年齢が同年齢よりも1年分遅くなります。
その代わり、大学進学準備には十分な時間をかけられるでしょう。留学について調べる際は、上記のどちらになるのかを確認してください。
日本人とばかり交流してしまうと英語力が伸びないから
国内での英語学習にはない、留学最大のメリットは「環境」です。英語を使わざるを得ない環境が、語学力向上に役立ちます。
しかし、現地で日本人とばかり交流してしまうと、英語力は期待するほど伸びません。
「留学に行ったけど結局日本人とばかり話していた」「良い思い出にはなったけど語学力はそれほど伸びなかった」という方もいます。
もちろん「日本人と絶対に話してはいけない」わけではありません。
相談できる仲間の存在は、精神的な支えになります。ホストファミリーや学校への悩みがある場合は、ある程度親と連絡を取ることも大切です。
精神面でのバランスを取りながら、意識的に現地の友人を作り、英語を使う機会を増やしましょう。
また、高校留学よりも大学留学やワーキングホリデーの方が、日本人とばかり交流してしまう方が多い傾向にあります。
高校生で留学をする日本人は大学生・社会人と比べて少数です。そのため日本人だけで固まりようがありません。
学校によっては治安がものすごく悪いから
日本は、世界で最も治安の良い国の1つです。
国によっては、犯罪率が高いエリアや差別意識の強い地域が存在します。よって「高校生を1人で留学に行かせるなんて危険だ。だからやめとけ」といった声があります。
留学先の治安は、事前にしっかり確認しておかなければなりません。
例えば、アメリカでは州によって安全性が大きく異なります。治安が悪い地域では、1人での外出すら危険な場合もあります。
またヨーロッパの一部の都市では、スリや置き引きが多発しているため注意が必要です。
治安に関する悩みを解決するには、信頼できる留学エージェント選びが重要です。
エージェントは、治安の良い地域の学校を紹介するだけでなく、現地でのトラブル対応のサポートも提供しています。
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高校留学にかかる費用の目安
高校留学にかかる費用は、短期留学か長期留学か、渡航先の物価などによって異なります。
まず短期留学にかかる費用の目安は、1週間で20〜50万円、1ヶ月で50〜100万円程度です。内訳は、以下のとおりです。
- 学費(授業料・教材費):5万~30万円
- 渡航費(航空券・ビザ申請費用):10万~20万円
- 滞在費(ホームステイ・寮・ホテルなど):5万~30万円
- 生活費(食費・交通費など):5万~15万円
- 保険料(海外留学保険):1万~5万円
続いて1年間の長期留学には、200〜600万円の費用がかかります。内訳は以下のとおりです。
- 学費(授業料・教材費):100万~400万円(私立校は高額)
- 渡航費(航空券・ビザ申請費用):10万~30万円
- 滞在費(ホームステイ・寮):50万~200万円
- 生活費(食費・交通費):30万~100万円
- 保険料(海外留学保険):10万~20万円
- その他(教材費・アクティビティ費):10万~50万円
高校留学にはメリットもある
ここまで高校留学のネガティブな側面について解説をしました。しかし、高校留学には以下のようなメリットもあります。
- 大幅な英語力の向上が期待できる
- 一人で生活をする能力が身につく
- 将来の選択肢が増える
1つずつ詳しく解説します。
大幅な英語力の向上が期待できる
高校留学最大のメリットは、英語力の大幅な向上です。
留学では授業のみならず、友人との雑談や飲食店での注文など、日常生活のすべてが英語になります。
そのため、日本での英語学習とは比べものにならないほどの、実践的な英語力を身につけられるでしょう。
特に高校生は小学生と違い、1人でホームステイや寮生活ができるので、より深く現地の生活に溶け込めます。
いくら日本で英語を学んでも、実際に海外で生活してみないことには「この場面ではどのような表現を使えば良いのか」が分かりません。
高校留学に行くことで、学校で習うような英語ではなく、生きた英語が身につきます。
一人で生活をする能力が身につく
小学生の留学とは異なり、高校生は親元を離れて1人で留学をします。よって、生活能力が大きく向上するでしょう。
日本では親から生活のサポートを受けられるのが当たり前です。しかし海外では、自分で考え、行動しなければなりません。
ホストファミリーには、実の親のように甘えられないでしょう。家事の手伝いや食事の準備をする機会も増えます。英語力向上の観点からも、家事を手伝ったりして積極的に家族と交流すべきです。
寮生活では自分の部屋を管理し、スケジュールを組み立てなければなりません。また洗濯や買い物など、日常のさまざまな場面で自主性が求められます。
さらに問題が起きたときには、自分で対処する力が必要です。
言語の壁があるなかで、必死にコミュニケーションを取りながら問題を解決する経験は、大きな成長につながります。
英語は帰国後も勉強を継続しなければ、ある程度は衰えてしまいます。しかし留学で身につけた生活力や考え方は、一生ものです。
将来の選択肢が増える
高校留学を経験すると、将来の選択肢が増えます。まず英語力が向上することで、日本の大学だけでなく、海外の大学進学も視野に入ります。
記事前半にて、高校留学は大学受験で不利になるとお伝えしました。
しかし日本国内の大学受験においても、帰国子女入試や英語資格を活用したAO入試など通常の受験とは異なるルートでは、有利に進学できる可能性があります。
学習時間などの観点から不利になる一般受験ではなく、このような競争率が低い枠で大学進学を目指すのも選択肢の1つです。
さらに社会人になってからも、留学経験があることで、外資系企業や国際的な仕事に就くチャンスが増えます。
高校留学に行くと、進学や就職など、あらゆる面で将来の選択肢が増えます。
「高校留学に行けば良かった」と後悔する社会人はたくさんいる
社会人になってから「高校生のうちに留学しておけば良かった」と後悔する方は少なくありません。
後悔の主な理由は以下の2つです。
- 社会人になると何かを学ぶ時間がなかなか確保できないから
- 社会人になると時間的にも経済的にも留学のハードルが上がるから
特に2つ目の理由から、高校留学に行けば良かったと後悔する方が多い印象です。
社会人になると、留学やワーキングホリデーに行くためには、仕事をやめなければなりません。
そして、その後条件の良い企業に再就職できる保証はありません。それどころか帰国後の就職に困っている方が多いイメージです。
たしかに高校留学には「日本の高校での授業に遅れる可能性がある」といったリスクがあります。
しかし社会人になってから行くリスクと比べると、高校留学など、できるだけ早く行く方がおすすめです。
高校留学と大学留学はどっちが良い?
留学に行くべき時期は、学年や環境など、さまざまな要因によって異なります。ここでは、高校留学が向いている人と大学留学が向いている人の特徴について解説します。
高校留学の方が向いている人
以下のいずれかに当てはまる方には、大学留学よりも高校留学の方が向いています。
- 短期留学をしたい方
- 現在高校1年生か2年生の方
- 留年や浪人をしても構わない方
- 海外の大学に進学したい方
- 大学受験に英語力を活かしたい方
短期留学かつ高校1年生か2年生であれば、授業や受験に悪影響はありません。
3年生になって「受験があるし大学か社会人になってからかな」と諦めざるを得なくなる前に、留学に行きましょう。
大学留学の方が向いている人
以下のいずれかに当てはまる方には、高校留学よりも大学留学の方が向いています。
- 現在高校3年生の方
- 海外で専門分野について深く学びたい方
- 経済的負担を抑えたい方
大学の方が高校よりも、奨学金制度が充実しています。うまく行けば、費用を抑えつつ留学できる可能性もあります。
高校生の留学は短期からでも良い
高校留学を検討する際、いきなり1年間の長期留学を決断するのは不安が大きいでしょう。しかし短期留学であれば、本記事で紹介したデメリットを抑えながら留学ができます。
例えば「大学受験で不利になる」「留年する可能性がある」といった懸念も、短期留学ならほとんど影響がありません。
学校の長期休暇を利用して行けば、単位の取得や学習の遅れを心配する必要はありません。日本の教育カリキュラムと並行して海外経験を積めます。
また初めての海外生活に不安がある場合でも、短期間であれば心理的な負担を抑えられます。
「自分に海外生活が合っているか」「英語環境に適応できるか」を確認するためのテスト期間として活用できるため、将来的に長期留学を考えている人にとっても有益です。
短期留学であっても十分なメリットがあります。
実際に高校留学をする日本人の9割近くが、3ヶ月未満の短期留学です。
「高校生のうちに海外経験を積みたいけれど、長期間は難しい」という場合、まずは短期留学から始めてみるのが賢い選択です。
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まとめ
高校留学が意味ない・やめとけと言われる5つの理由や費用の目安、高校と大学どちらで行くべきかなどについて解説しました。
たしかに高校留学には、ネガティブな側面もあります。特に長期留学の場合は、大学受験やかかる費用についてしっかり考えた上で申し込みをしなければなりません。
しかし短期留学の場合、本記事で紹介したデメリットに関する心配は不要です。
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