中学生の海外留学には、メリットのみならずデメリットも存在します。
しかし、留学代理店のホームページでは良い点ばかりが強調されており、なかなかデメリットに辿り着けないのが現状です。
そこで今回は、中学留学のデメリット5つ・メリット3つ、中学留学の種類やおすすめの国などについてまとめました。
18歳以下の留学サポートを得意とするプロの目線から、忖度なしの本音で解説します。
なお短期留学の場合、デメリットはほとんどありません。中学留学のデメリットは、どれも長期間留学に関するものとなっています。
記事を最後までチェックすれば、中学留学の良い面と悪い面についてひと通り理解できます。
中学留学のデメリット5つ
中学留学のデメリットは、以下の5つです。
- 長期留学でも留年にはならないが日本の義務教育を受けられない
- ホームシックになる
- 帰国後に逆カルチャーショックを受ける
- 期間によっては日本の流行が分からなくなる
- 私費留学の場合はより多くの費用がかかる
それぞれ詳しく見てみましょう。
長期留学でも留年にはならないが日本の義務教育を受けられない
義務教育の期間中は、留学や不登校などを理由に出席日数が少なくても、留年にはなりません。
そのため長期留学に行っても、問題なく進級できます。
たしかに中学留学で留年はしません。しかし日本のカリキュラムに沿った教育を受けられず、帰国後に学習内容のギャップが生じる可能性があります。
数週間から数ヶ月の短期留学であれば心配不要です。
しかし、留学が長期に及ぶ場合、国語や社会など日本でしか学ばない内容は、海外滞在中であっても子どもに学習させておいた方が良いでしょう。
また高校留学では、場合によっては留年や浪人が必要です。高校生が長期留学をする最大のデメリットとされていることを覚えておきましょう。
関連記事:【保護者向け】高校留学が意味ない・やめとけと言われる5つの理由!大学受験で不利になるって本当?
ホームシックになる
小学生ほどではありませんが、中学生もまだまだ精神的に未熟です。
ホームステイや寮生活で家族と離れて過ごす時間が長くなると、ホームシックになりやすいです。
言語の壁や文化の違い、友人関係の悩みや生活習慣の違いなどが重なり、精神的に疲れてしまう方もいます。
稀なケースではありますが、ホームシックを理由に途中帰国をする方もいるほどです。
留学期間が長ければ長いほど、ホームシックになる方は増えます。
そのためホームシックが不安な方には、短期留学がおすすめです。中学留学をする方の9割以上が、1ヶ月以内の短期留学を選択しています。
関連記事:【保護者向け】小学生留学のデメリット5つ!行かせて後悔する前に知ってほしいこと
帰国後に逆カルチャーショックを受ける
日本の中学・高校は、海外と比べて校則や上下関係が厳しく、集団行動が重視される傾向にあります。
これは日本の良い点でもありますが、窮屈さを感じることもあるでしょう。
中学留学から帰国をした後は、日本の中学・高校での学生生活が続きます。
留学によって海外の自由な環境に慣れていると、帰国後に逆カルチャーショックを受けるでしょう。
中学生は多感な時期であり、周囲の影響を受けやすいため、大人と比べても逆カルチャーショックを感じやすいと言えます。
例えば、制服や髪型に関する校則に違和感を覚えるかもしれません。また「空気を読む文化」に適応できなくなるかもしれません。
しかしこちらも、問題となるのは留学が長期に及ぶ場合のみです。短期留学の場合は、心配不要です。
期間によっては日本の流行が分からなくなる
中学留学の期間が長いと、日本の流行について行けなくなる可能性があります。
留学期間中に、日本では新しいアーティストやYouTuberが流行っているかもしれませんし、SNSのトレンドが変わることもあるでしょう。
しかし「日本の流行が分からない=留学先の文化にどっぷり浸かれている」とも考えられます。そのため必ずしも悪いことばかりではありません。
また「え!今こんなのが流行ってるの?」と、友人と盛り上がるきっかけにもなります。
そもそもスマートフォンやパソコンがあれば、留学先から気軽に日本の情報にアクセスできます。
海外にいながら、日本の情報も程よく取り入れられるのが理想です。
私費留学の場合はより多くの費用がかかる
留学の方法は、主に以下の2つに分けられます。
- 交換留学
- 私費留学
交換留学は、提携校同士で生徒を派遣する制度です。そのため比較的費用を抑えられます。学費は原則として無料です。
私費留学は、自身で留学先や学校を選ぶ方法です。学費・滞在費・生活費などはすべて自己負担です。費用は1週間で6〜40万円、1年間で200〜600万円ほどかかります。
交換留学制度を設けている中学校は稀です。そのため中学留学は原則として、私費留学となります。
費用面で私費留学が難しい場合には、高校や大学での交換留学も選択肢の1つです。あるいはサマーキャンプや短期留学など、期間を短くした留学もおすすめです。
関連記事:【保護者向け】高校留学が意味ない・やめとけと言われる5つの理由!大学受験で不利になるって本当?
中学生が無料で留学をする方法
実は、中学生が無料で留学をする方法も存在します。具体的な方法は以下のとおりです。
- 奨学金や助成金、キャンペーンの活用
- 親子留学による学費免除
- 地方自治体の国際交流プログラム
多くの団体が、中学生向けの海外留学奨学金や助成金を提供しています。選考を通過すれば、渡航費や滞在費などが支援されるので、無料や破格での留学が可能です。
またカナダでは、親が学生ビザを取得していれば、子どもの学費がかからない州が複数あります。
地方自治体が実施している姉妹都市への派遣プログラムも選択肢の1つです。留学費用の一部あるいは全額を、協賛企業などに援助してもらえます。
しかし無料や格安で留学に行くには、狭き門を突破しなければなりません。また国や地域など、さまざまな制限があります。
申し込みをして損はありませんが、大半の方は私費で中学留学をすることとなります。
中学留学にはデメリットを上回るメリットがある
中学留学にはデメリットのみならず、以下3つのメリットもあります。
- 今後の英語学習の大きなモチベーションになる
- 英語に対する抵抗がなくなる
- 多様な価値観が身に付く
1つずつ詳しく解説します。
今後の英語学習の大きなモチベーションになる
正直にお伝えすると、2週間や1ヶ月の留学をしたところで、英語がペラペラになるわけではありません。
しかし中学留学は、英語学習のモチベーションを大きく高めるきっかけになります。
教科として学ぶ英語と、実際に使う英語では大きな違いがあります。留学を通じて「英語が通じる楽しさ」や「英語を使う必要性」を実感することで、帰国後の学習意欲が向上するでしょう。
例えば、現地の学校で授業を受けたり、友達と会話をしたりすることで「もっと話せるようになりたい」と感じる場面が増えます。
これにより帰国後も英語に対する関心が続き、自ら進んで学習する習慣が身に付きやすくなります。
ゲームをしたりYouTubeを見たりしていた自由時間に、自然と英語に触れたくなるようなイメージです。
「英語はツールであり、勉強するものではなく使うものだ」という感覚が、長期的な学習の動機につながります。
留学で得たモチベーションは、今後何十年と英語を学ぶ上での大きな財産となります。
英語に対する抵抗がなくなる
中学留学を経験すると、英会話への抵抗が大幅に減ります。
特に日本の授業では「間違えたら恥ずかしい」「正しい文法で話さなければならない」と考える傾向が強いです。
しかし留学先では、英語を話さないと授業を理解できなかったり、日常生活がスムーズに進まなかったりします。
そのため「恥ずかしい」「正しいのかな?」と考えている余裕はありません。
こういった環境に身を置くことで「完璧でなくても話してみる」という姿勢が育ち、コミュニケーションのために英語を使う意識が強くなります。
また英語が通じた経験が積み重なることで「英語で話すのは特別なことではない」と感じるようになります。
中学留学による「英語への抵抗の崩壊」は、今後の英語学習にとって大きくプラスに働くでしょう。
多様な価値観が身に付く
最近では、外国人観光客や技能実習生など、日常生活で外国人を目にする機会も多くなりました。
しかし一般的な中学校に通う子どもが、外国人と交流する機会はほとんどありません。
留学に行けば、自分自身が「外国人」です。
日本の中だけでは当たり前とされている考え方も、海外では通用しないかもしれません。
例えば、海外の授業では「自分の意見を持ち、それを積極的に発言する」ことが求められます。日本の「協調性を重視する教育」とは異なるでしょう。
また留学先の人のみならず、さまざまな国のクラスメイトと交流することで、宗教や習慣の違いを理解し、それぞれの背景を尊重する姿勢が身に付きます。
中学生の留学におすすめの国は?
中学生の留学におすすめの国は、以下のとおりです。
- アメリカ
- カナダ
- イギリス
- オーストラリア
- ニュージーランド
なお「中学生だからおすすめ」というわけではありません。これらは治安・教育制度・環境などの観点から、多くの日本人に人気がある、定番の国です。
英語学習には興味関心が重要です。お子さまが興味を持つ国がある場合、その国を留学先にするのが良いでしょう。
しかし上記5カ国は、日本と比較して物価の高い国々です。留学費用を抑えたいのであれば、マルタ共和国・フィリピン・マレーシアといった選択肢もあります。
ここまでに挙げた8カ国は、弊社「Life Journey」からでも留学可能です。ぜひ以下よりチェックしてみてください。
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中学留学の種類
中学留学の種類は、以下3つに分かれます。
- サマースクール
- 短期留学
- 長期留学
1つずつ特徴を紹介します。
サマースクール
サマースクールは、夏休みを利用して海外の学校で実施されるプログラムです。期間は1週間から1ヶ月程度となっています。
短期間で異文化体験ができるため、本格的な留学の前に海外生活を試してみたい中学生におすすめです。
英語の授業だけでなく、スポーツやアートなどのアクティビティが組み込まれていることが多く、楽しみながら英語に触れられます。
また学期中に海外へ行く必要がないため、日本の授業への影響を最小限に抑えられる点もメリットです。
英語力の向上を目指すだけでなく、異文化の中での生活を体験することで、視野を広げるきっかけにもなるでしょう。
短期留学
短期留学は、1ヶ月から3ヶ月程度の期間、海外の学校に通うプログラムです。
サマースクールよりも長く滞在するため、より深く現地の文化に触れられます。語学力の向上も期待できます。
短期間ではあるものの、異文化の中で生活することで、自立心やコミュニケーション能力も育まれるでしょう。
長期休暇をうまく利用すれば、学業への影響を最小限に抑えつつ留学をすることが可能です。
短期留学は、サマーキャンプと長期留学のちょうど中間のような留学方法です。
長期留学
長期留学は、半年から1年以上の期間、海外の学校に通うプログラムです。
現地の生徒とともに現地の教育カリキュラムに沿って学ぶため、英語力の向上だけでなく、異なる価値観に適応する力も身に付きます。
帰国後は英語力を活かして帰国子女入試を利用し、そのまま海外の高校や大学に進学する道も開けるでしょう。
しかし長期留学は、サマーキャンプや短期留学と比較して、費用は何倍にも高額になります。また帰国後の学習計画を考慮する必要があるため、事前の準備と計画が重要です。
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中学生のお子さまには、以下の国への留学を紹介可能です。
- アメリカ
- カナダ
- イギリス
- オーストラリア
- マルタ共和国
- フィリピン
- マレーシア
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まとめ
中学留学のデメリット5つやメリット3つ、中学留学の種類やおすすめの国などについて解説しました。
たしかに中学留学にはデメリットもあります。しかしそれらの大半は、1年以上の長期留学に関するものです。
「やっぱり来年にしようか」と悩んでいるうちに、子どもは成長していきます。
中学留学をするか迷っているのであれば、WebやSNSで情報収集をするだけでなく、留学のプロに相談してみましょう。
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