カナダの語学学校「ILAC(アイラック/International Language Academy of Canada)」は、2026年9月18日に事業を停止し、すべての授業・プログラムをキャンセルすると発表しました。
その後、破産管財人を務めるKPMGの公開情報によって、運営法人であるInternational Language Academy of Canada Inc.が同日に破産手続を開始したことも確認されています。
出典:ILAC公式「Community Message」/KPMG「International Language Academy of Canada Inc.」
Life JourneyでもこれまでILACとパートナーとして関わり、ILACへの留学を希望される方のサポートを行ってきました。長年にわたり留学生の学びを支えてきた学校だけに、今回の発表を非常に残念に感じています。
一方で、すでに留学している方やこれから渡航を予定していた方にとっては、今後の学校選びや手続きについて、不安が大きい状況だと思います。
この記事では、2026年9月24日時点で確認できる公式情報をもとに、アイラック閉鎖の現状、授業料や転校への影響、Life Journeyの対応状況を整理します。
ILACが2026年9月18日に発表した内容
ILACの公式発表で確認できる主な内容は、以下の通りです。
- 2026年9月18日にbankruptcy protection(破産保護)を申請したこと
- 事業を即時停止し、すべての授業・プログラムをキャンセルすること
- KPMG Inc.がBankruptcy and Insolvency Actに基づくLicensed Insolvency Trusteeに就任したこと
- 学生への支援について関係規制当局と連携していること
ILACは今回の決定について、過去3年間に教育業界を取り巻く規制環境が大きく変化し、財務上の課題が増加したと説明しています。
運営を継続するために必要な資金の確保に努めたものの、最終的に事業継続に必要な財源を確保できなくなったとしています。
その後、KPMGが正式な破産手続を公表
当初の公式声明では「破産保護」という表現が使われていましたが、KPMGの公開ページでは、International Language Academy of Canada Inc.が2026年9月18日に「assignment in bankruptcy」を行い、KPMG Inc.が破産管財人に選任されたと明記されています。
そのため、9月20日時点の記事でお伝えしていた「具体的な法的手続きは未確認」という状況から、確認できる情報が増えています。
KPMGのページでは、学生・従業員・取引先などの未払い金に関する問い合わせ先と、授業・転校・学生記録などに関する問い合わせ先が分けて案内されています。
出典:KPMG「International Language Academy of Canada Inc.」
ILACは閉校したの?
アイラックの閉鎖・倒産に関する情報を見て、現在の状況を確認している方もいると思います。
ILACが発表しているのは、事業の即時停止と、すべての授業・プログラムのキャンセルです。一部の授業だけを休講するという案内ではありません。
そのため、これまでと同じようにILACで授業を継続できる状況ではなく、転校や学習継続に向けた対応を確認する必要があります。
今後の事業やブランドの扱いについては、正式な発表を確認することが大切です。再開を前提に待つのではなく、現在案内されている学生支援や転校先について、ご自身の状況に合わせて確認していきましょう。
アイラック閉鎖による留学業界・現地への影響
今回の閉鎖を受けて、現地ではLanguages Canadaと加盟校による、語学プログラム受講者の転校支援が進められています。
Languages Canadaの2026年9月22日更新の案内では、ILACの対面語学プログラムで影響を受けた在籍者1,362人のうち、430人超について、他の加盟校への受け入れ先が決まったと報告されています。
この人数は、対面の語学プログラム在籍者について公表されたものです。オンライン授業や高校・Career Collegeなど、ILACの関連プログラム全体の影響人数を示すものではありません。
支援では、修了予定日が近い学生を優先し、残りの授業をできるだけ受けられるよう調整が行われています。
出典:Languages Canada「ILAC Closure」9月22日更新
今回のニュースだけで、カナダのすべての学校が同じ状況にあると判断することはできません。留学を検討する際には、候補校の運営状況だけでなく、万が一のときに利用できる学生保護制度や相談先も確認しておくことが大切です。
ILACの授業料は返金される?
ILACへすでに授業料を支払っている方にとって、特に気になるのが返金についてだと思います。
現時点で、ILACのすべての学生に対して、一律に全額返金されると案内されているわけではありません。
返金や学習継続の支援は、契約した学校、受講プログラム、州、支払い状況などによって確認先が異なります。また、他校で残りの授業を受けられる支援と、現金で授業料が返還されることは分けて考える必要があります。
Ontario州・BC州の学生保護制度
Ontario州では、登録されたCareer Collegeの認可職業訓練プログラムに在籍し、契約や支払いなどの条件を満たす学生について、Training Completion Assurance Fund(TCAF)を通じた学習継続支援や、全額・一部返金の対象となる制度があります。
ただし、これは対象条件のある制度であり、ILACのすべての語学コースに自動的に適用されるものではありません。
出典:Ontario州政府「Career college closures」
BC州のPTIRUは、ILAC International College、International Language Academy of Canada、Tamwood Careers、Tamwood Language Centresの4校が認定証を返上し、2026年9月18日付で認定を失ったと案内しています。
閉校時にこれらの学校の認可プログラム(Approved Program)に在籍していた学生については、Student Tuition Protection Fundへの請求対象となる可能性があるとしています。
出典:BC州PTIRU「ILAC Education Group Closure」
そのため、「必ず全額返金される」「返金されない」と一律に判断せず、ご自身の契約と受講プログラムがどの制度の対象になるかを確認してください。個別の返金可否・金額・時期は、各制度の審査や正式な案内を確認する必要があります。
契約書や支払い記録を保管しておきましょう
今後の確認や手続きに備えて、以下のような書類を保管しておきましょう。
- Enrollment Contract(入学契約書)
- Letter of Acceptance(LOA/入学許可書)
- 授業料の領収書
- クレジットカードや銀行振込の支払い記録
- Study Permitに関する書類
- コースや在籍状況が確認できる書類
ILACやKPMG、各州の関係機関から案内を受け取った場合は、提出先と期限も確認してください。
ILACから別の学校へ転校・移籍する場合は?
現在ILACで留学している方の中には、別の語学学校やカレッジへの転校・移籍を検討している方もいると思います。
転校先を選ぶ際は、学校の条件だけでなく、学習継続支援の対象になるか、現在の滞在資格でどのような手続きが必要かも併せて確認することが大切です。
語学プログラムではLanguages Canadaが転校を支援
Languages CanadaのEducation Completion Assurance Plan(eCAP)は、加盟校が突然閉鎖した場合に、学生がすでに支払った分の教育を修了できるよう支援する仕組みです。
今回のILAC閉鎖についても、対象となる学生が、残りの授業に相当する語学プログラムを別の加盟校で追加の授業料なしに継続できるよう、調整が進められています。
これは全額の現金返金を保証するものではありません。また、滞在費、渡航費、保険、特別プログラムのアクティビティなどは、Languages Canadaによる今回の支援の対象外とされています。
出典:Languages Canada「学校閉鎖時の加盟校の対応方針」/Languages Canada「ILAC Closure」
オンライン語学プログラムについては、9月22日更新の案内で、9月28日までに同様のオンラインプログラムへの配置を開始することを目指すとしています。個別の転校先や開始日については、本人に届く案内を確認してください。
出典:Languages Canada「ILAC Closure」9月22日更新
Study Permitで滞在している方は手続きにも注意
Study Permit(就学許可証)でカナダに滞在している方は、学校を変更する際の手続きにも注意が必要です。
現在のIRCCのルールでは、Post-secondaryレベルで別のDLI(指定教育機関)へ変更する場合、原則として現在のStudy Permitを延長する形で、新しい学校を対象とした就学許可を取得する必要があります。
新しい学校のLOAに加え、免除対象でない場合は新しいPAL/TALなどの書類も確認が必要です。
ただし、在籍していたDLIがプログラム修了前に閉鎖した場合など、IRCCが定める条件をすべて満たすケースでは、申請の審査中でも新しいDLIで就学を開始できる場合があります。
学校が閉鎖したという理由だけで、全員が無条件に転校先で授業を始められるわけではありません。受講プログラムや現在の滞在資格によって必要な対応が異なるため、ご自身の状況に合わせて確認してください。
出典:カナダ政府IRCC「Changing schools or programs as an international student」
在留資格や申請の個別判断については、IRCCの最新案内や、カナダの資格を持つ移民専門家への確認も大切です。
これからILACへ留学を予定していた方へ
これからILACへ留学する予定だった方にとっても、学校を選び直すことになり、不安を感じる方もいると思います。
代替校を検討する際は、以下のような条件を整理してみてください。
- 日本人比率や国籍バランス
- 授業スタイル
- 大学・カレッジ進学につながるPathway
- IELTSなどの試験対策
- アクティビティ
- 学費と留学全体の予算
- キャンパスの場所
- 希望する入学時期と受講期間
単純に「ILACの代わりになる学校」を探すのではなく、「なぜILACを選ぼうとしていたのか」を整理したうえで、その条件に近い学校を探すことが重要です。
たとえば「国際色のある環境で学びたかった」「トロント中心部で学びたかった」「カレッジ進学につながる学校を探していた」など、ILACを候補にしていた理由によって、比較したいポイントも変わります。
すでに申し込みや支払いを済ませている方は、新しい学校へ申し込む前に、現在の契約、支払い状況、利用できる支援を確認しておきましょう。
Life Journeyの対応状況|対象のお客様へ個別にサポートしています
Life Journeyでは、今回の件によって事業運営に大きな支障が生じる状況には至っていません。
一方で、ILACの閉鎖によって影響を受けるお客様の不安や、必要となる対応を軽く考えているわけではありません。
対象となるお客様には、現在の在籍・申込状況に応じて、個別にサポートを行っています。
すでに現地で学んでいる方と、これから渡航する予定だった方では、確認すべきことが異なります。一人ひとりの状況やご希望を確認しながら、今後の学校選びや留学計画について、必要な対応を一緒に整理していきます。
まだ正式に決まっていない内容については、確定した情報と分けてお伝えし、返金や転校の結果をお約束するような案内は行いません。
現地拠点を持つLife Journeyが、留学中の不安に寄り添います
Life Journeyでは、カナダの現地スタッフが、留学中の生活や学習に関する相談をサポートしています。バンクーバー・トロント・モントリオールなどで提供する現地サポートも、その取り組みの一つです。
関連ページ:カナダ3都市の現地サポートについて
現地の状況を踏まえた情報を、できるだけ速やかに共有
学校の閉鎖など、状況が変化しているときには、「今、何が決まっているのか」「自分は何を確認すればよいのか」が分かりにくくなることがあります。
Life Journeyでは、現地で確認できる情報と、学校・関係機関の公式案内を照らし合わせ、ご本人や保護者の方が次の行動を考えられるよう、分かりやすくお伝えすることを大切にしています。
現地の変化をできるだけ速やかに共有しながら、留学先や学習内容の希望も踏まえて、選択肢を一緒に整理していきます。
万が一のときにも、相談できる窓口があること
現地拠点を持つエージェントを利用するメリットは、留学前の学校選びだけでなく、留学中に想定外のことが起きた際にも相談できることです。
Life Journeyでは、生活面の相談や、留学中のトラブルへの対応も含めて、生徒様が安心して学べる環境を支えることを心がけています。
今回のような状況でも、不安を一人で抱え込まずに、学校や関係機関からの案内を確認しながら、次に必要な対応を考えていけるようサポートします。
なお、対応できる内容は、留学先やプログラム、ご契約内容によって異なります。相談・調整のサポートと、授業料の補償や入学・在留許可の保証は異なります。具体的な対応範囲については、個別にご案内します。
関連ページ:Life Journeyが選ばれる理由
ILACの転校・代替校についてLife Journeyにご相談ください

ILACへの留学を予定していた方や、現在ILACに在籍しており転校・移籍を検討している方は、Life Journeyまでお気軽にご相談ください。
- ILACと似た環境の学校を探したい
- すでに申し込んでいるが、今後どうしたらよいか分からない
- トロントやバンクーバーで転校先を探している
- 自分の希望や予算に合う代替校を比較したい
- 保護者として、今後の留学や現地サポートについて相談したい
Life Journeyでは、現在の状況とご希望を確認しながら、代替となる学校や今後の留学の選択肢を一緒に考えていきます。
ご相談は無料です。「何から確認すればよいか分からない」という段階でも、お問い合わせいただけます。
お問い合わせフォームには、分かる範囲で、現在の滞在国、申し込んでいた学校・プログラム、受講予定期間、ご相談内容をご記入ください。
LINEでのご相談をご希望の方は、Life Journeyの公式LINEを無料で友だち追加のうえ、メッセージをお送りください。
※本記事の公開情報は、2026年9月24日時点で確認できたILAC、KPMG、Languages Canada、IRCC、Ontario州政府、BC州PTIRUの案内に基づきます。支援人数は本文に記載した公表日時点の数値です。制度の対象条件、申請方法、期限などは変更・追加される場合があるため、各機関の最新情報と個別に届く案内をご確認ください。




.webp)


.webp)





-300x200.webp)



