子どもが学校に行けなくなったとき、保護者の方は「なぜ行けないのだろう」「どう声をかければいいのだろう」と、毎日のように悩まれるかもしれません。
不登校の背景には、友人関係、学業不振、生活リズムの乱れ、不安、家庭環境など、さまざまな要因があります。その中でも、近年よく見られる理由の一つが「無気力」です。
文部科学省の「令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」では、小・中学校の不登校児童生徒数は353,970人とされています。また、不登校児童生徒について学校が把握した事実の中で、「学校生活に対してやる気が出ない等の相談」が小・中学校で30.1%、高校で26.9%と、非常に多く見られています。
参考:文部科学省「令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」
ただし、ここで大切なのは、無気力を「怠けている」「甘えている」と決めつけないことです。
不登校の原因として無気力がある場合、それは単に“やる気がない”のではなく、「何を頑張ればいいのか分からない」「頑張っても意味がない気がする」「自分にはできない」と感じている状態に近いことがあります。
無気力からくる不登校に必要なのは「頑張れ」ではなく、環境の再設計

不登校の子どもに対して、周囲の大人はつい「学校に戻ろう」「少しずつ頑張ろう」「将来のために勉強しよう」と声をかけたくなるかもしれません。
もちろん、その言葉の背景には、お子様を心配する気持ちがあります。しかし、本人の中で「学校に行く意味」や「自分がそこにいる意味」が見えなくなっている場合、正論だけでは心が動かないことがあります。
特に無気力で不登校の状態にある子どもは、心のどこかで「自分はどうせできない」「何をしても変わらない」と感じていることがあります。そのような状態で、ただ元の学校環境に戻ることだけを目標にすると、かえってプレッシャーになってしまう場合もあります。
大切なのは、子どもを無理に元の環境へ戻すことではなく、もう一度「自分にもできるかもしれない」と感じられる環境を用意することです。
その一つの選択肢として、海外留学があります。
もちろん、海外留学は不登校を必ず解決する魔法の方法ではありません。強い不安や抑うつ、睡眠の乱れ、自傷リスクなどがある場合は、まず医療・心理面のサポートが必要です。
それでも、本人の状態やタイミングが合えば、海外留学は「学校に戻るための訓練」ではなく、新しい場所で自分を見つめ直す経験になる可能性があります。
なぜ海外留学が「無気力」に働きかける可能性があるのか

無気力からくる不登校に対して、海外留学が期待できる理由の一つは、自己効力感を育てやすい環境があるからです。
自己効力感とは、「自分にもできる」「やれば少しずつ変われる」と感じる力のことです。
日本の学校生活の中で、「自分は勉強ができない」「友達とうまくいかない」「教室にいるのがつらい」と感じ続けている子どもにとって、同じ環境の中で自己イメージを変えることは簡単ではありません。
しかし海外では、言語も文化も学校の雰囲気も変わります。完璧に英語を話せなくても、伝えようとする姿勢そのものが評価されることがあります。日本では目立たなかった小さな行動が、海外では「挑戦」として受け止められることもあります。
この「小さな成功体験」の積み重ねが、無気力からくる不登校の子どもにとって、「自分は何もできない」という感覚を少しずつほどいていくきっかけになる可能性があります。
無気力からくる不登校に対して海外留学で期待できる効果と根拠

海外留学が不登校や無気力そのものを直接改善すると断定できる研究は、現時点では十分ではありません。特に「無気力型の不登校生徒に留学を行った結果、どの程度改善したか」を検証した日本の大規模研究は限られています。
そのため、ここでは不登校・無気力に関する研究と、留学が子どもや若者に与える心理的・教育的効果の研究を組み合わせて、期待できる効果を一緒に見ていきましょう。
| 期待できる効果 | 内容 | 根拠・考え方 |
|---|---|---|
| 自己効力感の向上 | 「自分にもできる」という感覚を取り戻しやすい | 留学経験が言語面の自己効力感向上と関連する研究がある |
| 学ぶ意味の再発見 | 英語や異文化を通して、学習の目的が見えやすくなる | 海外経験が教育的アイデンティティ探索に影響する研究がある |
| 人間関係のリセット | 日本の学校で固定された役割から離れられる | 異文化環境では新しい対人関係を築く機会が生まれる |
| 自律性の回復 | 自分で選ぶ・行動する経験が増える | 自己決定理論では、自律性・有能感・関係性の充足が学校への関わりに影響するとされる |
| 将来像の広がり | 日本の学校だけではない進路や生き方に気づける | 留学経験は国際志向や将来の学習行動に影響する可能性がある |
「学校に行く意味」が変わることもある

無気力からくる不登校の背景には、「学校に行く意味が分からない」という感覚が隠れていることがあります。
毎日同じ教室に行き、同じ人間関係の中で過ごし、成績や出席日数で評価される。そこに苦しさを感じている子どもにとって、学校は「自分を評価される場所」になってしまうことがあります。
一方、海外の学校や語学プログラムでは、授業中に意見を求められたり、グループワークで役割を持ったり、日常生活の中で英語を使う場面が増えたりします。
その中で、「英語を学ぶ理由」「人と関わる理由」「将来やってみたいこと」が少しずつ見えてくる子もいます。
留学は、単に英語を学ぶだけのものではありません。子どもが「自分はどんな場所なら頑張れるのか」「どんな人となら関われるのか」「どんな未来なら少し楽しみにできるのか」を考える時間にもなります。
不登校で無気力な子どもにとって、海外は「自分を変える場所」ではなく「自分を取り戻す場所」になる

不登校の状態が続くと、子ども自身が「自分は学校に行けない人」「普通にできない人」と感じてしまうことがあります。
しかし、それはその子の能力がないという意味ではありません。今いる環境の中で、力を出しにくくなっているだけかもしれません。
海外留学では、これまでの学校での評価や人間関係から一度離れることができます。新しい場所では、過去の欠席日数や教室での立ち位置を知らない人たちと出会います。
そのため、子どもによっては「前の自分」に縛られず、新しい一歩を踏み出しやすくなる場合があります。
たとえば、以下のような小さな経験が大きな自信につながることがあります。
- 空港で自分の荷物を管理できた
- ホストファミリーに自分から挨拶できた
- 英語で注文できた
- 授業で一度だけ発言できた
- 現地の友達と少し会話できた
- 日本にいたときよりも自然に朝起きられた
大人から見ると小さなことでも、本人にとっては大きな一歩です。
不登校 無気力の状態にある子どもに必要なのは、大きな成功ではなく、「自分にもできた」と思える小さな成功体験です。
短期留学・親子留学から始めるという考え方








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不登校の状態から、いきなり長期留学を考える必要はありません。
まずは、1週間から数週間の短期留学、サマーキャンプ、親子留学、現地校体験などから始める方法もあります。
特に無気力の子どもにとっては、「長く頑張ること」よりも、まずは安心できる範囲で新しい経験をすることが大切です。
たとえば、親子留学であれば、保護者が近くにいる安心感の中で海外生活を体験できます。サマーキャンプであれば、勉強だけではなく、アクティビティや交流を通して自然に人と関わる機会が生まれます。
最初の目的は、英語力を大きく伸ばすことではなくても構いません。
最初の一歩として大切なのは、「海外に行けた」「新しい場所で過ごせた」「少しだけ人と話せた」という経験を積むことです。
帰国後のサポートまで考えることが重要

留学を不登校支援の一つとして考える場合、帰国後の設計も欠かせません。
海外で少し元気になったとしても、帰国後にそのまま元の学校環境へ戻ることが難しいケースもあります。
そのため、留学前から以下のような選択肢を考えておくことが大切です。
- 在籍校への段階的な復帰
- 保健室登校・別室登校
- 通信制高校への進学
- フリースクールとの併用
- オンライン学習
- 海外進学や長期留学へのステップアップ
留学は、帰国して終わりではありません。海外で得た経験を、その後の学びや進路につなげていくことで、初めて大きな意味を持ちます。
無気力で不登校経験があっても海外留学が合う可能性がある子どもの特徴

不登校の子ども全員に留学が合うわけではありません。しかし、以下のような様子がある場合、海外留学が一つの選択肢になる可能性があります。
| 子どもの様子 | 留学が合う可能性がある理由 |
|---|---|
| 今の学校には行きたくないが、外の世界には少し興味がある | 環境を変えることで前向きな気持ちが生まれる可能性がある |
| 英語や海外文化に少し興味がある | 学ぶ目的が見えやすくなる可能性がある |
| 日本の人間関係に疲れている | 新しい人間関係の中で自己イメージを作り直しやすい |
| 家では少し元気だが、学校の話になると動けなくなる | 学校そのものではなく、現在の環境との相性が原因の可能性がある |
| 将来について考えるきっかけがほしい | 海外経験を通して進路や生き方の視野が広がる可能性がある |
一方で、以下のような場合は、留学を急がず、まずは専門的なサポートを優先することをおすすめします。
- 強い抑うつ状態がある
- 自傷や希死念慮がある
- 極端な睡眠障害がある
- 本人が海外に強い恐怖や拒否感を示している
- 保護者だけが強く留学を希望している
保護者様にできる最初の声かけ

不登校で無気力になっている子どもに対して、いきなり「留学してみない?」と伝えると、本人にとっては大きなプレッシャーになることがあります。
まずは、選択肢としてやわらかく伝えることが大切です。
たとえば、次のような声かけです。
- 「今の学校だけが全部じゃないよ」
- 「海外で少し違う経験をしてみる子もいるみたいだよ」
- 「すぐに決めなくていいけど、こういう選択肢もあるよ」
- 「行くかどうかは、あなたの気持ちを聞きながら一緒に考えたい」
- 「学校に戻るためじゃなくて、少し気分を変える経験として考えてもいいよ」
大切なのは、留学を“説得材料”にするのではなく、“未来の選択肢”として見せてあげることです。
まとめ|今の学校に合わないことは、未来がないという意味ではない

不登校の原因として無気力がある場合、子ども本人にとっても、保護者にとっても、とても苦しい状態です。
しかし、「今の学校に行けない」ということは、「学ぶ力がない」「将来に希望がない」という意味ではありません。
ただ、今いる環境の中では、自分の力を出しにくくなっているだけかもしれません。今の人間関係や学校の仕組みの中では、自分の価値を感じにくくなっているだけかもしれません。
海外留学は、不登校を必ず解決する方法ではありません。それでも、子どもが新しい環境で小さな成功体験を積み、「自分にもできるかもしれない」と感じるきっかけになる可能性があります。
大切なのは、焦って決めることではありません。本人の気持ちを丁寧に聞き、心身の状態を確認し、その子に合った時期・国・期間・サポート体制を選ぶことです。
Life Journeyでは、留学を単なる海外経験ではなく、子どもが自分の未来をもう一度考えるための時間だと考えています。
今の学校だけが、学びのすべてではありません。
もしお子様が「何もしたくない」「学校に行く意味が分からない」と感じているなら、海外という新しい環境が、その子にとって小さな再出発のきっかけになるかもしれません。
お子様の状況に合わせて、短期留学、親子留学、サマーキャンプ、現地校体験など、無理のない形から一緒に考えていきましょう。
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不登校留学についてもっと知りたい方は、以下の不登校留学まとめページも覗いてみてください。
不登校留学まとめページ
他の不登校留学エージェントとの違いは以下のページから!
Life Journeyで不登校留学するべき理由
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