はじめに
近年、「親子留学」という言葉を耳にする機会が増えてきました。
特にコロナ禍以降、価値観や教育観が大きく変わったことをきっかけに、日本人の親子による海外留学がますます注目を集めています。
この記事では、親子留学が注目される背景から、メリット・デメリット、人気の留学先、留学準備に至るまで、親子留学を検討している方が知っておくべき情報を網羅的にご紹介します。
親子での海外生活を成功させるための第一歩として、ぜひ参考にしてください!
親子留学とは?

親子留学とは、子どもと保護者が一緒に海外へ渡航し、子どもは現地の学校やインターナショナルスクールに通い、親は語学学校に通ったり生活サポートに専念するスタイルを指します。
特に近年では、3歳から小学生、中学生まで幅広い年齢層で親子留学が増加しています。短期のサマースクールから、1年以上滞在する本格的な正規留学まで、さまざまなプログラムが存在します。
また、母子留学だけでなく、父親が同行する父子留学というケースも増えており、家族ごとのニーズに応じた多様な形態が選べるようになっています。
グローバル教育への関心の高まり

「子どもには、小さいうちから英語や国際的な感覚を身につけさせたい」 そんな保護者の声が年々増えています。
実際、留学に関する保護者向けアンケート調査では、子どもを海外留学させたい理由の第1位が「英語力の強化」で、全体の約6割を占めているというデータもあります(出典:Nisai British Online School)。
グローバル化が進む現代において、「英語が話せる」というスキルは単なる語学力ではなく、将来の選択肢や可能性を大きく広げる自己投資として考えられています。
その中でも、英語圏に実際に滞在して日常的に英語を使う親子留学は、言語習得と実践経験の両面を同時に叶える手段として人気が高まっているのです。
教育課題への新たなアプローチ

もうひとつ注目すべき背景は、日本国内での教育課題(不登校・適応障害など)への対応としての親子留学です。
学校や集団生活になじめなかった子どもたちが、異文化の中でリセットされ、新しい自分を見つけるきっかけになるとして、 「セカンドチャンスの場所」として親子留学を選ぶ家庭が増えています。
たとえば、フィリピンやカナダの語学学校には、不登校経験のある日本人の小中学生と保護者の姿も多く見られます。 現地のフレキシブルな教育スタイルや、国際色豊かな学びの場は、日本の学校とはまた違った「安心できる学びの空間」となっています。
親自身のキャリア観・ライフスタイルの変化

「昔のように親は仕事、子どもは育てるものではない」 そんな価値観の変化も、親子留学の増加に影響しています。
テレワークやフリーランス、副業の広がりにより、海外滞在中も働ける親が増えたことは大きな要因です。 最近では、ノートパソコン1台で完結できる仕事を持つ保護者が、子どもと一緒に語学留学に参加し、親は現地で仕事、子どもは現地で学ぶという共学型留学も人気です。
また、育児の延長としてではなく、親自身のキャリア形成や生涯学習の一環として「学び直し」や語学チャレンジをしたいという人も増えてきています。
費用・治安・環境面での選択肢が増えた

「留学=高額でハードルが高い」と思っていた方にとって、近年のフィリピンなどのコスパ留学先の台頭は追い風となっています。
実際、フィリピン留学の平均費用は1か月あたり25〜42万円と、欧米に比べて手頃。 寮や食事付き、マンツーマン授業、サポート体制まで整っているため、「親子で行っても安心」「物価が安く過ごしやすい」として選ばれています。
また、語学+異文化体験、さらには自然とのふれあいなど、学び+ライフスタイル型の留学を希望する人にとっては、カナダやオーストラリアなども人気です。
親子留学のメリットとデメリット

メリット
自然な英語力の習得
親子留学最大の魅力は、英語を「勉強」としてではなく、日常生活の中で自然と身につけられる点です。子どもたちは学校だけでなく、遊びや日々のコミュニケーションを通じて、生きた英語に触れることができます。
世界を知る広い視野
異なる文化や価値観に触れることで、子どもたちは柔軟な思考を養い、国際感覚を自然に身につけます。国籍の違う友達を持つ経験は、多様性を理解する力を育て、グローバル社会で生き抜く基礎となります。
子どもの成長と自立
親子留学は、子どもにとって大きな挑戦でもあります。新しい環境で自ら適応しようと努力する過程で、自立心や問題解決能力が大きく成長します。親にとっても、子どもの頼もしい成長を間近で感じられる特別な時間となります。
家族の絆の深まり
異国の地で助け合いながら生活することで、親子の絆は一層深まります。共に困難を乗り越える経験は、一生の宝物となるでしょう。
デメリット
費用面での負担
親子二人分以上の渡航費、学費、生活費が必要となるため、経済的負担は小さくありません。また、親が仕事を一時的に休職または辞職する必要がある場合もあり、収入面での不安も考慮する必要があります。
心身への負担
新しい文化や生活環境への適応は、大人にも子どもにもストレスを与えることがあります。特に慣れ親しんだ環境を離れる子どもにとっては、大きなプレッシャーになる場合もあります。
学習面での課題
言語の壁や教育システムの違いにより、現地校での学習に苦労することもあります。授業についていくためには、留学前後のサポート体制をしっかり整えることが重要です。
帰国後の再適応
海外で身につけた価値観や考え方が、日本の学校や社会になじめず、戸惑うケースもあります。帰国後のフォローアップも大切な課題の一つです。
親子留学におすすめの国・地域

フィリピン(費用重視型・短期集中型におすすめ)
- 特徴: コスパ最強。マンツーマン英語レッスンが主流で、短期間でも成果を出しやすい
- 費用目安: 1か月約25〜45万円(授業料+滞在費)
- メリット: 英語初心者でも安心、短期間で飛躍的な英語力アップが期待できる
- デメリット: リゾート感はあるが、生活インフラは欧米圏よりやや劣ることも
オーストラリア(治安重視型・長期滞在向き)
- 特徴: 治安が良く、穏やかな気候とフレンドリーな国民性。子育て世帯に人気
- 費用目安: 1か月約50〜70万円(学費+生活費)
- メリット: 英語環境+豊かな自然体験。現地校で現地の子どもたちと一緒に学べる
- デメリット: 費用がやや高額。学生ビザ取得に時間がかかることも
アメリカ(本格派志向・教育レベル重視)
- 特徴: 世界トップレベルの教育機関が集まる。多様な文化に触れるチャンスも豊富
- 費用目安: 1か月約50〜130万円(地域やプログラムによる)
- メリット: 世界標準の教育に触れられる。将来の進学・キャリア形成に直結する経験ができる
- デメリット: 費用負担が大きく、都市によっては治安面で注意が必要
親子留学プログラムの種類(短期・長期/現地校・インター)

親子留学を検討する際、重要なポイントとなるのが「どのタイプのプログラムを選ぶか」です。留学期間や目的によって、大きく【短期プログラム】と【正規プログラム】に分かれ、それぞれに適した学校の種類も異なります。
ここでは、それぞれの特徴を詳しく解説します。
短期プログラム
対象: 夏休みや冬休みなど長期休暇を利用して、1週間〜3か月程度で留学を体験したい方向け。
- 例: サマースクール、ウィンタースクール、語学学校の短期コース
- ビザ: 多くの場合、観光ビザで参加可能
- ポイント: 日本の学校に在籍したまま参加でき、学業への影響を最小限に抑えられる
▶︎ おすすめシチュエーション:
- 本格的な親子留学の前に「お試し体験」したい
- 海外生活や現地学校の雰囲気を親子で味わいたい
- 費用や期間を抑えて、気軽にチャレンジしたい
正規プログラム(長期留学)
対象: 本格的に現地校へ通い、現地の教育システムに組み込まれたい方向け。
- 例: 現地小学校・中学校への正規入学、インターナショナルスクールへの長期入学
- ビザ: 学生ビザと保護者ビザが必要(国による)
- ポイント: 現地のカリキュラムに沿って学ぶため、高い語学力と適応力が求められる
▶︎ おすすめシチュエーション:
- 将来的に海外進学や国際的なキャリアを目指している
- 異文化の中で子どもの成長を本格的に促したい
- 1年以上の中長期滞在が可能な家族
選べる学校の種類
インターナショナルスクール
- 世界標準のカリキュラム(IB、ケンブリッジ方式など)
- 多国籍な生徒が集まり、グローバルな環境
- 英語での授業が中心
▶︎ こんな方におすすめ: 国際的な環境に慣れ、英語+α(多文化理解)を身につけたい親子
現地校(地元の学校)
- ローカルの子どもたちと同じ環境で学ぶ
- 現地言語(英語・現地語)が主体
- 異文化適応力が試される
▶︎ こんな方におすすめ: 現地社会にしっかり溶け込みたい、よりリアルな海外生活を体験したい親子
語学学校+生活サポート型
- 子どもは語学学校で英語の基礎を学びつつ、生活面もサポート
- 学校外アクティビティや現地体験プログラムが充実
▶︎ こんな方におすすめ: 留学初心者で安心感を重視したい親子、段階的に英語力を高めたい家庭
留学前に必ず押さえたい準備ポイント

親子留学を成功させるためには、出発前の準備が何より重要です。 ここでは、特に押さえておきたい3つの準備ポイントをご紹介します。
① 英語力の基礎づくり
現地に行ってから英語を身につけようと考える方も多いですが、最低限の英語力を渡航前に身につけておくことは大きなアドバンテージになります。
- 簡単な日常英会話(自己紹介、買い物、お願い表現)
- 学校生活に必要な英語(先生との会話、授業中の質問など)
- 緊急時の英語表現(病院、トラブル対応)
▶︎ おすすめ対策:
- 親子で一緒にオンライン英会話を受講する
- 英語アニメや英語絵本を使って「耳」を慣らす
- 留学前に短期の英語集中レッスンに参加する
ポイント: 完璧を目指す必要はありませんが、「簡単な自己表現ができる状態」で渡航できると安心感が格段に違います!
② 現地生活情報の収集
初めての国・都市では、生活スタイルや文化の違いに戸惑うことも多くあります。渡航前に現地の情報をしっかり調べておきましょう。
- 気候や持ち物(季節に合った服装、UV対策グッズなど)
- 現地の医療事情(病院の場所、保険の加入状況)
- 現地の治安、生活エリアの安全情報
- 学校までの交通手段、通学方法
▶︎ おすすめ対策:
- 渡航先都市の「生活ハンドブック」や「現地在住者ブログ」をチェック
- 留学エージェントに最新の治安・医療情報を確認
- 学校のウェブサイトやSNSを活用して現地の雰囲気をリサーチ
ポイント: 現地事情を知っておけば、到着後の不安を大きく軽減できます。
③ プランB(緊急時の対応策)の準備
どんなに準備を整えても、予期せぬトラブルは起こり得ます。 いざという時に慌てず対応できるよう、プランBを用意しておきましょう。
- 航空券の変更条件を確認し、柔軟なチケットを手配する
- 日本の学校と定期的な連絡体制を確保しておく
- 海外保険は必ず加入し、カバー範囲を確認する(特に医療、緊急帰国サポート)
- 滞在先の契約内容を事前に確認し、緊急退去が可能か把握する
▶︎ おすすめ対策:
- 緊急時用の連絡リスト(大使館、保険会社、現地緊急連絡先)を常に持ち歩く
- 子どもにも「緊急時にどう行動するか」を共有しておく
ポイント: トラブルへの備えが「心の余裕」につながり、親子ともに安心して留学生活を楽しめます!
実際の親子留学体験談:マレーシア・クアラルンプール編

ここでは、実際に親子留学を経験したご家族のリアルな体験談をご紹介します。
小学5年生・りつきくん&お母様・由美子さんのケース
- 留学先: マレーシア・クアラルンプール
- 学校: アメリカンスクール
- 留学期間: 1年間
留学を決めた理由
由美子さん:「小さいうちに多様な文化や価値観に触れ、グローバルな視野を持ってほしかった」
日本ではまだ幼く親のサポートが必要な年齢だったため、親子での留学を選択。特にマレーシアは共用語が英語で、日本との時差も少なく、生活のしやすさを重視しました。
準備にかかった時間と苦労
半年以上かけて、自力で情報収集と手続き。エージェントを使わなかったため、かなりの労力がかかり、健康を崩すほど大変だったとのことです。
▶︎ ポイント: 体力的・精神的な負担を考慮し、信頼できるサポートを活用することも検討しましょう!
現地での生活と学校について
- 授業内容は非常に充実しており、リスニング力が飛躍的に向上
- アフタースクールアクティビティ(スポーツ、プログラミングなど)も豊富
- ESLクラス(英語補習クラス)は別料金だったため、追加費用の管理が必要
クラスに日本人が少なかったため、最初は友人作りに苦労したものの、時間と共に適応できるようになったそうです。
留学の効果と気づき
- リスニング力はほぼ完璧になり、授業も8〜9割理解できるように
- 自己表現力や積極性が大きく伸びた
- 異文化環境における柔軟な対応力が身についた
留学を考えている方へのメッセージ
由美子さん:「親子で一緒に努力する強い気持ちが必要。留学はゴールではなく、そこからがスタートです。」
お子さまの目標(例:日常会話レベル、大学進学レベル、仕事で使える英語レベル)を明確にし、その目標に合った留学プランを選ぶことの重要性を強調されていました。
より詳しい親子留学体験談はこちらのブログをチェック!
マレーシアで親子留学「小学生 早い段階からの英語習得への挑戦」
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まとめ
親子留学は、単なる海外旅行や語学学習にとどまりません。
「子どもにより良い教育を」「親としても新しい生き方を」 そんな想いが合わさって生まれた、新しい家族のカタチです。グローバル教育・家庭のあり方・個の尊重が求められる時代において、親子留学は今後さらに広がっていく可能性があります。
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