マレーシアで親子留学「小学生 早い段階からの英語習得への挑戦」

目次

親子留学インタビュー 小学5年生・マレーシア

  • 留学生:前川りつきくん
  • 年齢:11歳(小学5年生)
  • お母様:前川由美子さん
  • 留学都市:マレーシア クアラルンプール
  • 学校:アメリカンスクール
  • 留学期間:一年(在学中)

1, 親子で(子供を)留学しようと思った理由は何ですか。

由美子さん:小さいうちに、色々な文化や人種に触れてほしかったからです。グローバルな視野を持ってほしかった。小学生はまだ甘える場所(親)が必要だし、健康的な食生活や一般的なマナーなど、まだ親から躾を学ぶ必要があるので親子留学を選択しました。マレーシアの場合は、子どもの学生ビザに付随して、片親だけビザが出るというルールなので、母子で留学をすることになったんです。

 

2, マレーシア・クアラルンプールに決めた理由を教えてください。

由美子さん:最初に考えた条件は、共用語が英語で日本との時差が少ないところです。父親と連絡が取りやすく東京から直行便がある、そして北米ほどの時差ではないという点で、シンガポールかマレーシアに絞り、最終的には学費や生活費の安いマレーシアを選択しました。マレーシアは日本の食材が手に入れやすく、親日なので生活がし易いという利点もあります。

 

3, 留学準備にかかった時間は?

由美子さん:かなり急いで準備して半年かかりました。だいたい半年〜1年くらいかかると思います。

 

4, どのようにリサーチしましたか?信頼できる情報は何でしたか?

由美子さん:留学自体にお金がかかるので、留学エージェントに依頼しないで自分でネット検索したりユーチューブを観て調べたんですが、一つ一つを自分一人でやったので負担が多く、体調を崩すぐらい大変でした。今思えばエージェントを通して準備をすれば、自分の健康を犠牲にすることはなかったと思います。特に現地のローカルな情報が、インターネットだけでは分からなかったです。

 

5, 留学までの流れ

由美子さん:留学を考え始めた段階で、まずマレーシアへ行き、学校などの視察をしました。学校へ入学の申し込みをし、オンラインでテストを受けて、無事に合格通知をもらいました。その後、ビザ申請に必要な書類を揃え、航空券を予約し、引っ越し準備をしました。

 

6, アパート探し・携帯電話・健康保険・引っ越し・運転免許などは、どうしましたか。

由美子さん:日本にいる間に、マレーシアにある日系の不動産会社に依頼して、マンションと車を手配しておきました。引っ越した当日は夜に到着したので、Air B&Bに一泊しました。日本では、医療費の情報が分からなかったので、念のために海外保険に入ったんですが、風邪とかちょっとした怪我くらいなら医療費が安いので、海外保険に入らなくても良かったなっと今は思っています。(もし留学エージェントにお願いしていたら、教えてもらえたかなっと思いました。)

 

7, 中学や高校ではなく、小学生で留学をしようと思った理由は何ですか?

由美子さん:私自身(母)が高校・大学とアメリカに留学して、そのときの苦労を覚えているので、少しでも早く留学して高い英語力を身につけた方がいいと思っていました。

 

8, お子様は留学に前向きでしたか?

由美子さん:はい。息子自身も留学したいと思っていたんです。将来のために英語を学んでおいたほうが良いと思っていたし、外国や外国文化に興味があったようです。海外の学校生活の方が日本より楽しそうに息子の目には映っていました。

 

9, お子様の学校生活について教えてください。

りつきくん:学校のカリキュラム、学べる内容や、アクティビティーはマレーシアの方がいいけど、生徒が日本のように授業態度がいい生徒ばかりではないので、クラスメイトに不満が出る時があります。日本人は学校のルールを守る生徒が多いけど、海外ではルールを守らない生徒が多いと思います。

 

10, 留学先の学校のカリキュラムや授業内容には満足していますか。

由美子さん:学校のカリキュラムなどはとても満足していて、学んでいる内容もとても充実しています。

11, ESLコースなど、英語が第二言語の生徒へのサポートはありますか。

由美子さん:ありますが、有料なんです。学校のカリキュラム以外のクラスは全て別料金です。学校によってESLが無料の場合もあるようです。

 

12, 勉強以外のアクティビティーはありますか。

由美子さん:アフタースクールアクティビティーが10種類くらいあって、スポーツやプログラミング、手芸など色々あります。学校の授業後、1時間半アクティビティーに参加できます。小学生は有料で中学生以上は無料となるようです。

 

13, お子様は友達ができましたか。交友関係はどうですか。

由美子さん:たまたま今のクラスメイトの半数が韓国からの留学生で、日本人が息子一人なので、なかなか友達ができにくい点が悩みです。学年によっては、日本人が多いクラス・学年もあるので、こればっかりは入学してみないと分からないかなっと思います。

 

14, お子様の英語は上達していますか。

由美子さん:リスニングはほぼ完璧になってきています。自分の言いたい事が100%言えるようになるのが、現在の課題です。授業も8〜9割、理解できているようです。

 

15, 留学という道を選んでよかったですか。お子様へのメリットを教えてください。

由美子さん:まだ大人になってみないと分からない事もありますが、今の時点では留学して良かったと思います。

16, 今後もマレーシアでの留学を続けられますか。

由美子さん:学校のカリキュラムや生活面で不満はないですが、クラスメイトに偏りがあるので、今後は別の英語圏の学校へ進学する可能性はあります。今現在、検討中です。

 

17, マレーシアでの今の生活は、どうですか。

由美子さん:生活環境は割りと安全で、物価も安く、生活はしやすいです。まだまだ発展途上国ではあるので、衛生面が少し悪いエリアもあり、公衆トイレなどがとても汚いので、そういう環境が苦手な方は向いてないかもしれないです。(公衆トイレはトイレットペーパーではなくホースの水を使うためトイレ内が水浸しになっている。)

 

18, 留学前の理想と現実のギャップはありますか。

由美子さん:私自身(母)も高校・大学は留学していたので、特にギャップはなかったです。

 

19, 将来の目標などがあったら、教えてください。

由美子さん:いずれは、マレーシアからオーストラリア・カナダ・イギリスなどの英語圏の学校へ行きたいです。

 

20, これから留学をされる方にメッセージがありましたらお願いします。

由美子さん:お子さんの希望であれば、全面的に支えてあげたいというのが親心ではありますが、「留学すれば自然と英語ができるようになる」っと単純に言えるほど、言語習得は簡単なものではないと思っておいた方が良いです。最終的にどれくらい英語が上達したいかという目標設定と、その目標に留学が合っているかが重要なポイントだと思います。「留学に行く」がゴールではなく、そこから親子で一緒に努力する強い気持ちが大切だと思います。お子様の目標が、日常会話程度の英会話力か、大学で論文が書けるような英語レベルなのか、外国で仕事に就けるくらいのレベルなのか、目標によって留学が合っているかを検討されるといいと思います。逆を言えば、目標によっては、日本にいながらでもできるインターネットを使った方法がたくさんあると思います。

 

最後に

今回のインタビューで、経験者しか知り得ない貴重なお話を伺うことができました。お母様自身が高校・大学と留学を経験されているので、親子留学の壁は低いかなっと思いましたが、留学エージェントのように確かなアドバイスがもらえれば良かったという反省点や、一人でゼロから調べて一つ一つ手配する過程で体調を崩してしまうほど頑張られていた点などは驚きました。また、留学すれば英語が上達するという甘い考えではなく、留学してから親子でどのくらい努力するか、継続が大切だということも大変参考になりました。大変なことばかりではなく、お子様自身が日本の学校よりも楽しい!と思われている点なども、実りある体験談を伺うことができました。

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