「日本で暮らしていた時、借金が500万円ほどあった時期もありました。」
日本での辛い時期を経験し、500万円もの借金を抱えたけんたさんが、次のステップとして選んだのはカナダでのワーホリ生活だった。
海外経験ゼロ、TOEICのスコアも280点だった彼が、一念発起してカナダに渡り、居酒屋での店長職につき、さらにはワークビザを獲得し、順風満帆な海外生活を送っている。
そんなけんたさんが、今日本で留学に悩む人に伝えたいこととはー。
留学インタビュー記事第一弾
どん底の時期は借金が500万あった
-今日はよろしくお願いします。まずは、日本でのキャリアと現在のお仕事について教えていただけますか?
現在、トロントの日本居酒屋 Gonzo Izakayaで店長をしています。日々の業務は、調理、在庫管理、発注、マーケティング、採用などを担当しています。
-なるほど。何か日本で飲食店の経験はありましたか?
アルバイトとしての経験しかありませんでしたが、それを評価して頂き、採用となりました。
-店長としての経験はなかったのですね。では、日本でどんなお仕事をされていたのですか?
大学卒業後、ABCマートで販売員を3年していました。しかし、昇進に幸せな未来が描けず退職し、フリーランスの世界に挑戦しました。あるビジネススクールで営業していました。うまくいくときもありましたが、営業のために投資した分がかさみ、500万円もの借金をかかえることになってしまいました。
-500万円の借金ですか?かなり大きな金額ですね。
はい。それで状況を変えなければと思い、その仕事を辞めました。その後借金を返すためにUber eatsや出前館で配達員としてめちゃくちゃ働きました。その結果年間売上1000万円を達成し、借金を完済できたんです。
ずっと憧れのあった海外・カナダへ
-根性が本当にすごいですね!そこから、なぜカナダに行くことにしたのですか?
借金を完済した後、手元にプラス200万くらい残っていました。次にどうしようかと考えた時、配達の仕事を続けることはしんどいなと。もともと自由な生き方が好きで、会社勤めも違うなと。そこで、新しいフィールドに挑戦したいと思ったんです。日課のサウナで考えていた時ふと、ずっと憧れていた海外ワーホリという選択肢が現実のものに思えたんです。
-海外や英語への興味をお持ちだったんですか?
いいえ、まったく(笑)。海外には縁もゆかりもありませんでしたし、最後に受けたTOECの点数も280くらいでした。
-そうだったのですね!そこで、なぜカナダを選んだのですか?
SNSなどで情報を集めていて、カナダについて知り、イメージが湧いたことが一つ。さらに、永住権がとりやすいことが決め手になりましたね。
-移住しやすいというのはかなりの魅力ですよね。ワーホリを決めた際に周囲からネガティブなことを言われたりということはありましたか?
はい、ありました。「日本に帰ってきてからどうすんの?」「もう30だけど大丈夫?」といった感じですね。
-そういった意見でワーホリを諦めようとしたことはありましたか?
全くありませんでした。そういう意見に従うということは、そういう考えを持つ人みたいな人になるということだって思ったんです。でも、少しも彼らみたいになりたいとは思わなかった。むしろワーホリへの強い気持ちを再確認できました。
-すごく前向きですね…!自分の中で不安を感じたことはありませんでしたか?
はい。人って挑戦している最中は、目の前のことをやることに集中していると思うんです。自分はカナダに行く前は移住するという挑戦を、今は別の挑戦をしています。だから、不安を感じる暇が無かったし、今もとても充実しています。
未来を見据えたギリホリ・仕事探し戦略
-大きな目標を持たれてたんですね!カナダに渡った後はどんな生活を送っていましたか?
初めの2カ月は観光ビザを使って語学学校に通いました。その後、ナイアガラでワーホリビザを使い再入国し、仕事を始めました。最初はホームステイでしたが、今はシェアハウスに住んでいます。
-お仕事はどうやって見つけたんですか?
emapleという日本人向けの掲示板で120件くらい応募しました。その中で、4件トライアルの返事をもらえて、英語環境のお店である今のお店に決めました。
-かなり応募されてたんですね。お店選びの戦略などはあったのでしょうか?
仕事を始めてからより強く思いましたが、ワークビザの取得が大きな目標だったので、ワークビザを出してもらえるところを探すのも大切だと思いますね。
-どんなお店がワークビザを出してくれやすいのでしょうか?
ワークビザは雇用主が政府に申請する必要があります。また代理申請を外部委託すると50万くらいかかるものです。雇用主にとって、大きな決断なんです。なので、日本人オーナーのお店や、長く経営しているお店、大きな会社の方がワークビザを出した経験が豊富で出してもらいやすいといった事情があると思います。
永住権申請に必要なワークビザ獲得に成功
-なるほど。お給与や立地だけではなく、ワークビザを出してもらいやすいか?ということも一つ重要な要素なんですね。
実は自分の場合、お店はオープンから3年で、オーナーもワークビザを出すのは初めてだったんです。でも、今後の人生のこととか色々相談しているうちに、店長としてワークビザを出したいって向こうから言ってきてくれたんです。
-かなりオーナーの方と良い関係を築かれているんですね!
そうですね。韓国人のオーナーで、週一で飲みに行ってます。英語も最初はかなりつたなかったですが、深い話をする中で上達した気がします。
-対人関係能力が大切ですね。ちなみに店長さんですと、お給料はどれくらいなんですか?
この間の明細でいうと、月収3863ドル(1ドル100円計算で約38万円)でした。
今、改めて明らかになった「理想の生き方」
-なるほど、かなり高額ですね!では、永住権に向けて着々に進んでいるのでしょうか?
そうですね。ここまで永住権という目標を必死に追いかけてきたので、モチベーション高く留学生活を送れてきました。ただ、必ずカナダで一生暮らそうという考えは変わりました。実際カナダにきて気づいたんですが、自分が追い求めていたものって、「自分の好きな時に好きな場所で生きていける人生」だったんです。
-日本を出るきっかけにもなった「自由でいたい」という部分ですね。
そうですね。カナダにいるから実現できるというわけではなく、自分の働き方次第で実現できることに気が付いたんです。これは、海外へ一歩踏み出してみないとわからないことでした。
-新たな気づきを得たんですね。
はい。そこでいまはInstagramやYoutubeでの発信に力を入れています。
-Instagram「けんた 独身アラサー男のカナダ生活CA」 のフォロワーは4500人越ですもんね。
はい、かなり頑張っています!
最後に、留学を迷っている人に伝えたいこと
-留学に行きたい気持ちはあるけど、迷っている方にメッセージをお願いします。
「一歩踏み込んでみれば!」と伝えたいです。現時点で自分が持っている、時間・体力・金・経験。現時点での資産をどう活かすのか?ということで未来が大きく変わると思っています。何を失うかではなく、何を得たいのか?という部分にフォーカスしてほしいです。今考えれば、あの時海外にいくという選択をしたことは、日本での現実からの逃避だったかもしれません。でも、何をしたいのかがわからずひとまず海外に行くという、環境をかえたという自分の選択には、後悔はありません。
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