「日本での生活も充実していました。」
仕事も順調で、日本での生活に不満は無かった。それでも好奇心につき動かされてやってきたカナダ。
ワーホリで渡航し、飲食店、貿易会社を経験。現在は、日本での社会人経験を活かし、リアルター(不動産販売)として活躍している菜摘さん。
日本にいたときよりも、カナダでの生活の方が遥かに幸せだと笑顔で語っていた。
現在はカナダの永住権を持つなど、カナダでの成功も掴んだ菜摘さんのカナダライフとは-
留学インタビュー記事第二弾

日本での生活は順風満帆そのものだった菜摘さん
名古屋出身。大学卒業後、名古屋で4年間不動産営業を経験。その後カナダにワーキングホリデーを利用し留学。カナダでは、飲食店勤務、貿易会社での勤務を経て、Centry 21 に所属し現在リアルター(不動産販売)として活躍。
日本での生活は順風満帆そのものだった
–今日はよろしくお願いします。まずは、日本でのキャリアについて教えていただけますか?
はい、大学まで名古屋でした。その後も地元で就職し、4年間不動産営業をしていました。
-なるほど。そのお仕事はどうでしたか?
周りの人にも恵まれ、正直とてもうまくいっていました。仕事でもそれなりに結果を出せるようになり、周りからも評価してもらえていたように思います。
-まさに順風満帆ですね!そこからどうして留学しようと思ったのですか?
会社や仕事に不満はありませんでした。ただ、社会人になってから海外旅行に行き始めたんです。そこで見る景色や人によって、ものの見方考え方が変わっていく体験が楽しくてたまらなかったんです。
-固定観念が壊される体験だったんですね!具体的にはどんなものだったんですか?
一番初めはカンボジアでした。子供たちのはじける笑顔がとても幸せそうでした。日本では毎日文句たらたらに生きている人がいることとのギャップを感じて、とにかく衝撃でしたね。
-自分の価値観が変わっていく中で留学という選択肢が生まれたのでしょうか?
そうですね。4年間の日本での社会人生活は本当に楽しかったです。でも、旅行に行っているうちに、英語でうまくコミュニケーションを取れないことがもどかしくって。段々、海外留学に行って英語を喋れるようになりたいなって思うようになったんです。
留学前は99%の人に反対された
-英語を喋れれば世界中の人と繋がれますもんね!
そうですね。でも、留学に行くって話した時の周りの反応は99%ネガティブなものでした。
-ほとんど全員ですね…。どんなものがあったんですか?
「社会人4年目でこれからの時期なのに」とか「行ってキャリアどうすんの?」とか「女性なのに結婚できなくなるかもよ」とかです。
-かなり厳しいですね…。どんなふうに捉えていらっしゃったのですか?
自分の中では100%決まっていました。とにかく頭の中にあったのは、「もっと広い世界を見たい」という好奇心です。ここで諦めたら絶対後悔する。日本に帰ってきてしんどくなってでも行きたいって覚悟を決めたんです。
-強い気持ちだったんですね!その後カナダに行ったんですか?
はい。でも、TOEIC400くらいで全然喋れなかったので、まずはフィリピンで4か月語学留学しました。そのあとに、カナダにワーホリビザで渡航しました。
-二か国留学だったんですね!何かカナダ留学の目標とかはあったんですか?
2つありました。カナディアンの友達に囲まれて過ごすこと。そして、日常会話は余裕でこなせるレベルの英語力を身に着けることです。
うまくいかない留学生活でも、必死にくらいついた
-素敵な目標ですね!実際に渡航して留学生活はどうでしたか?
現実は厳しかったです。本当に私は英語が喋れなかった。でも絶対現地の人が多いローカルのお店で働きたかったので、仕事探しは本当に苦労しました。
-日本食レストランでは日本語で働く方が多いですよね。どうやってローカルなお店の仕事をゲットしたんですか?
とにかくレジュメを配りまくりました(笑)面接では、「I do everything! I can learn new things!」この2つだけを覚えてずっと連呼していました。
-やる気が伝わってきますね!実際にローカルのお店で働けたんですか?
はい。何とか雇ってくれるところが見つかって。ローカルのギリシャ料理屋さんでした。
-良かったです!働いてみていかがでしたか?
言葉の壁でコミュニケーションがとれず、怒られたことも多々ありました。でも「 I am doing my best but sorry ! 」って返していました。最後まで何とかクビにもされず、食らいつくことができました。

ワーホリ後に感じたやりきれなさ
-気持ちで乗り切ったということだったんですね。ワーホリは基本的に1年ですが、日本には帰らなかったのですか?
目標を達成できなかった悔しさがあったんです。カナディアンの友達に囲まれて、日常生活レベルの英語力をつけること。何とか1年間乗り切っていましたが、納得できるレベルではありませんでした。
-なるほど。そこでカナダに残ることにしたんですね。
そうです。とりあえず滞在するためにカレッジに進学しました。カナダでは雇用主にワークビザを出してもらう形なので、そのつもりでお店を変えて、ローカルなお寿司屋さんで働き始めました。
-永住権を視野に入れ始めたんですね!そこでのお仕事はどうでしたか?
はい。ある程度の役職がないとワークビザって出してもらえないので、お皿を下げるバッサーから初めて、サーバー、フロアリーダー、マネージャーと昇り詰めました。
-すごいです!かなり努力されたんじゃないですか?
そうですね。本気でワークビザが欲しかったので。カナダに来てから今も続けているんですけど、毎日4時間英語を勉強していて、英語に自信がついたのもあったかもしれません。
-菜摘さんの発音がきれいだったのはそういうわけだったんですね!ワークビザはもらえたのですか?
それが、コロナが来て、レイオフされたんです。この時は、計画が全部壊れて、絶望を感じました(笑)
-コロナがそこで来たのですね!ではどうやってワークビザをもらったのですか?
ワークビザを出してもらえる会社を自分で探しました。日本の貿易会社が出してくれることになって、2年間そこで働きました。
昔のゴールの先に見えてきた新たな景色
-よかったです、、!そこから永住権を申請したのですよね。今のリアルター(不動産販売)のお仕事はどんな経緯で始めたんですか?
トロントに来て3年目の年に、永住権をアプライし、待ってる間に不動産の仕事の準備をしてました。
-なるほど!日本でも不動産営業の経験がありましたよね。
そうなんです!家の購入という人生でも最大級の決断に携われるこの仕事が大好きで。やっぱりカナダでもリアルターになりたいって思いました。
-そうなんですね!リアルターになるにはどんなものが必要なんですか?
カナダのライセンスが必要です。カナダでの法律を英語で(笑)日本語でも簡単ではないですが、これが本当に大変でした。
-聞いただけでも大変そうです。
日本での経験が考慮されて、試験がいくつか免除されました。そして、カナディアンの友達にもたくさん助けてもらいました。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。そのおかげで、何とか10カ月で取ることができました。
-10カ月!すごすぎます。
かなり勉強しましたよ(笑)働きながらなので、19時に帰宅して22時から夜中の3時まで毎日勉強しました。
-ハードですね…。今はリアルターのお仕事をされていて、いかがですか?
完全実力主義の業界なので、決して簡単ではないです。でも、自分のやりたいことをやれている。この幸福度って、実は日本にいたときよりも遥かに高いんです。
リアルター菜摘さんのインスタグラムはこちら。
-かっこよすぎます!現在の目標っていうのはあるんですか?
菜摘:トロント発の日系不動産オフィスを立ち上げることです。トロントに来る日本人の方々に、衣食住の中の“住”という所で、お手伝いが出来ればと思っております。

今、留学を迷っている人に伝えたいこと
-留学に行きたい気持ちはあるけど、迷っている方にメッセージをお願いします。
菜摘:「Do it or Do it」です。やりたいという気持ちがあるのに、やらないという選択肢はない。確かにカナダでの生活は困難だらけ、毎日が挑戦です。でも意外なことに、挑戦をしているとき人ってすごく幸せなんです。本質的な失敗は、行動しないことだと思っているので、行動している上で、うまくいかなかった事は失敗ではなく、経験だと思っています。カナダに挑戦したことに後悔はありません。

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