はじめに
「留学は高校生や大学生になってからでも遅くないのでは?」
「小学生のうちに海外に出すのは不安…」
そんな声をよく聞きます。しかし、実際には年齢ごとに異なる学びと成長のチャンスがあり、適切なタイミングでの留学はお子さまに大きな価値をもたらします。
この記事では、各年齢段階ごとに異なる発達特徴に合わせた留学のメリットや費用、注意点を詳しく解説しながら、「小学生からの留学は早すぎるのか?」という疑問にお答えします。
留学スタイル:何歳から何ができる?

留学スタイルには大きく分けて「親子留学」と「単独留学」があり、それぞれに大まかな年齢制限があります。
- 親子留学:0歳から可能。保護者同伴で語学学校やプリスクールなどに通うケースが一般的。
- 単独留学:多くの国で小学校高学年〜中学生以降から受け入れ。
- カナダ:単独は7歳〜
- イギリス:8歳〜
- アメリカ・オーストラリア:10歳〜
- ニュージーランド:11歳〜
また、高校生以上ではボーディングスクールや卒業目的の正規留学が中心となり、大学やキャリアに直結する選択肢も豊富です。
小学校低学年(6〜8歳)

この時期の子どもは、初等教育を通じて論理的思考が芽生えると同時に、「他者との違い」への気づきが始まります。英語力とともに、表現力・共感力も養える時期です。
おすすめの留学スタイル: 親子留学・短期のサマースクール、ホームステイ
目的: 英語の読み書き習得+異文化への適応力/協調性を育む
メリット:
- 言語習得の臨界期を活かせる
この年齢は、言語吸収能力が非常に高く、「臨界期(critical period)」と呼ばれる、第二言語を自然に習得できる黄金期にあたります。ネイティブに近い発音やイントネーションを身につけやすいとされており、帰国後の英語学習もスムーズです。
📊【参考データ】MITの研究によると、10歳以下で第二言語学習を始めた子どもの方が、文法・発音・語彙習得において長期的に優れた結果を出す傾向があります(Hartshorne et al., 2018)。
- 異文化への抵抗感がない
- 言語に頼らないコミュニケーション力(非言語的理解力や共感力)が育つ
- 早期からの環境適応が将来の留学に良い影響を与える
注意点:
- 日常生活や学習において大人のサポートがまだ必要な場合がある
- 寮生活よりもホームステイなど家族的環境が適していることが多い
現地の小学校への編入や、ESL(英語補習)サポート付きの国際校への通学が現実的に可能に。早いうちからの適応が、将来的な留学や進学にもスムーズな基盤をつくります。
小学校高学年(9〜12歳)

この年齢層になると、目的意識を持って学びに取り組む力が高まります。現地の学校に通い、グループ活動や課外活動に参加することで、語学力だけでなく自己表現力やリーダーシップも育まれます。
おすすめの留学スタイル: 親子留学、短期のサマースクール、ボーディングスクールでの正規留学
目的: 英語による教科学習(算数・理科・社会など)/国際感覚の育成/自立の準備
メリット:
- 教育プログラムへの適応力が高くなる
📊【参考データ】国際バカロレア(IB)機構の報告では、9〜12歳の生徒は「PYP(Primary Years Programme)」の中心的年齢層であり、探究型学習や協働学習への適応力が最も高くなると評価されています。
この時期にIBや同様の探究型カリキュラムに触れることで、批判的思考力・問題解決力・多文化理解力が著しく育つことが報告されています。(International Baccalaureate Organization, PYP Curriculum Framework Overview)。 - 自立心・自己管理能力の強化
- 中学以降の単身留学への準備期間として効果的
📊【参考データ】JAOS(海外留学協議会)2022年調査によると、小学生〜中学生での海外経験者の約72%が、帰国後に英語への関心が高まったと回答。
また、「海外の大学に進学したいと思うようになった」と答えたのは、小学生留学経験者では 43.2%、中学生では 58.7% にのぼり、早期留学が将来の進路意識に強い影響を与えていることが分かります。
注意点:
- 現地のカリキュラムに適応するまでに時間がかかる場合もある
- 帰国後の進路設計に合わせて学年編入時期を慎重に検討する必要がある
長期的な滞在を通じて、帰国後の学習や進路選択にも生かせる経験を積むことができます。現地のカリキュラムや生活ルールに慣れることで、中学以降の単身留学に向けた準備としても非常に効果的です。
中学生からの留学

メリット:
- 自己理解とアイデンティティ形成が深まる
- 興味・関心に基づく多様な体験が可能
- 高校・大学進学への選択肢が広がる
- クラブ活動やアート・STEMなど多様な体験が可能
中学生になると、「学ぶ姿勢」に個人差が出てくる時期。日本とは異なる教育スタイルに刺激を受け、自らの興味を探究するチャンスが広がります。
注意点:
- 自立心が育っていないと生活面で戸惑うケースも
- 一定の英語力が求められる学校もある
高校生からの留学

メリット:
- 海外大学進学に向けた明確な準備ができる
- IB(国際バカロレア)やAPなど、進学に強いカリキュラムが選べる
- 将来を見据えた人間関係・ネットワーク形成が可能
高校生の留学は、まさにキャリア形成に直結。多くの名門校では大学進学率が90〜100%を誇り、世界中の大学への進学実績もあります。
注意点:
- 途中転校や履修調整など、手続きが複雑な場合も
- 日本の高校との単位互換や帰国後の進路にも注意が必要
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まとめ
「早すぎる」ではなく、「早くからの準備ができる」ことが、小学生留学の強みです。大切なのは年齢に合った環境を選ぶこと。柔軟な感性と成長のチャンスが広がる留学は、どの年齢でもかけがえのない経験になるでしょう。
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