【今注目の海外大学進学!】各国の教育システムの違いって?

目次

世界では急激にグローバル化が進んでいます。特にビジネスの現場においては、実際の場面で使える確かな英語力はもちろんのこと、それ加えた専門的なスキル知識を持った人材が必要とされている時代です。

海外大学進学は、近年求められているこのグローバル人材の育成において絶好の機会とチャンスを提供してくれる留学として、日本の高校卒業後の進路としてのみならず、キャリアアップとしても今広い世代で注目を集めています。

なぜ昨今海外進学の需要が高まっているのか

Research for University

少子高齢化、外国人労働者の採用、日本企業の海外進出、海外企業の日本企業買収など、さまざまな状況のなか、グローバルな人材へのニーズが高まっています。

海外企業の中には海外大学の卒業資格を必要としている企業も少なくありません。また日本国内においても、他国の人々と一緒に働いたり海外をベースに仕事をすることも今後増えてくることが予想されており、英語力だけではなく、異文化理解能力環境適応能力自発性積極性などを合わせ持つグローバルな人材の需要が高まってきています。

今回の記事では、今注目の海外大学進学について、日本と海外の大学の違いから、各国の進学システムの違いなどについて解説していきたいと思います!

日本の大学と海外の大学の違い

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●入学について

海外大学と日本国内大学との入学に関して一番大きな違いは、「入試があるか?ないか?」であると言えます。日本国内の大学では入試による選抜がありますが、海外大学は基本的に書類審査のみで入学することができます。

入るのが難しいと言われる日本国内の大学に対して、海外大学は入るのは比較的簡単と言えます。

また国にもよりますが、専門学校や他大学から編入ができたり、途中で専攻を変更できるなど、日本のシステムではなじみのない制度があります。また、専攻科目も豊富に開講しており、自分の目標や就職のために必要なコースを選択することができます。

●卒業について

海外大学は比較的簡単に入学できることがわかったと思いますが、卒業に関しては逆です。

日本と同様に海外大学も、一般的には卒業に必要な単位を満たせば年数に関わらず卒業できますが、課題の多さや在学中に勉強しなければならないことが非常に多いと言われています。それ故か海外の大学では途中退学してしまう人が多く、3年制または4年制の大学をストレートで卒業できる人は全体の約40%とも言われています。

海外大学は、日本の教育とは全く違った教育形式なのです。

●授業について

日本の大学では、教授が教壇に立ち、一方的に講義をする形式が多いですが、海外の大学では、学生が自主的に発言したり議論するディスカッション形式の授業が多く見られます。

学生は積極的に発言することや参加意識の高さを求められ、それらも成績の評価対象となります。

●環境について

日本国内の大学も非常に大きな敷地に、たくさんの建物がある大学がありますが、海外の大学はその大学1つが街のような規模を誇る広さものまであります。

また学習環境に関しては、当然ですがどの講義も英語です。英語を学ぶ授業ではなく、英語で専門性を学びます。

また日本のように受け身型ではなく、参加型が中心です。慣れていないと、この授業の進み方でとまどってしまうことが多いようです。

各国の大学進学システムの違い

Taking notes

日本では高校卒業後、卒業資格またはその見込みがあればすぐに大学へ入学できますが、海外大学には異なる進学システムがあります。

Foundation(ファウンデーションコース)とは?

Foundation(ファウンデーション)とは、特定の大学に進学するために必要な基礎学力と知識・スキルを学ぶ、留学生向けの大学進学準備コースのことです。

基本的に留学生は、正規の大学に入学する前にこのコースで一般教養などの科目を学びます。 日本やアメリカの大学では留学生・現地生関係なく、必修科目として一般教養などの授業を受けることがほとんどですよね。

しかしイギリスオーストラリアニュージーランドの高校では、卒業までに一般教養などの科目を終えているため、大学入学後はいきなり専門的な教育からスタートします。

そのため日本の高校を卒業後に留学する方は、まずファウンデーションコースに入り、一般教養などの科目を履修する必要があります。

ファウンデーションのコース期間は約1年が一般的ですが、コースによって1年より短くなったり長くなったりもします。コース期間は日本の大学1年次の一般教養課程にあたり、コース修了後は大学2年時から入学となります。

コース内容は学校によって異なりますが、基本的には自分が学びたい進学したい学部や専門分野に合わせた「ファウンデーションコース」を受けることになり、その分野により履修する科目も変わってきます。

その他、大学へ進学するために必要となる英語力のレベルアップはもちろん、講義の聞き方ノートのとり方エッセイの書き方等を学びます。

さらには、海外の大学では欠かせない、セミナーなどでのディスカッションやリサーチの発表など、実際に大学へ通うのと同じ環境でアカデミックなスキルを身につけながら、大学入学への準備を行うことができます。

Pathway(パスウェイ)とは?

同じく英語圏のアメリカやカナダにもPathway(パスウェイ)と呼ばれる留学生を対象とした大学進学準備プログラムが存在します。

パスウェイは、大学やカレッジが語学学校と提携した進学準備プログラム語学学校と提携した進学準備プログラムで、授業ではアカデミックな勉強のトレーニングを行いますが、大きな特徴は進学条件の英語スコアが免除される(プログラム修了時)という点です。

パスウェイコースはファウンデーションコースのように必須ではありませんが、アメリカやカナダの大学に進学するにも当然高い英語力が必要です。

例えばアメリカの4年制大学に入学するには、直接入学(Direct Entry)と呼ばれる方法が一般的ですが、この場合留学生に課される入学条件はレベルの高い大学であれば、英語力はTOEFL iBT70後半~80しくはIELTS5.5~6.0以上など、その英語力の条件をクリアするためにTOEFL、IELTSなどの公式英語テストを受けるのが一般的なのですが、

そのテストを受けなくてもカナダの大学やカレッジに入学できるのが、パスウェイプログラムです。

パスウェイのコース期間は最短数ヶ月から長くて1年程度。現在の英語力、進学先の学校・学科によって異なります。

自身の英語のレベルによっては、進学準備コースに入る前に通常のESLを受けることになったり、プログラムの期間が長くなることもあります。

逆に英語のレベルが高い場合は、4週間の受講で卒業できるなど期間が短く設定される学校もあります。

授業内容は各学校によって異なりますが、ディスカッションプレゼンテーションに加え、エッセイ(ライティング)能力が必須で、単に英語力があれば良いというものではありません。また日本人が弱いグループワークの機会も多いのが特徴です。

パスウェイではこれらを繰り返し、入学後の学びのためのリハーサルが出来ます。

このように世界各国では、柔軟性の高い教育システムを採用することで、直接入学以外で4年制大学の卒業を目指すことができる、留学生にとってメリットの高い進学ルートが存在します!

大学進学準備コースの種類

ファウンデーションコース、パスウェイコースなどの大学進学準備コースは同様に、一般的には大きく分けて2つのパターンがあります。

  1. 大学が開設しているもの
  2. 語学学校などの私立の機関が開設しているもの

それぞれの特徴やメリットデメリットを解説していきます。

1. 大学が開設しているもの

【メリット】
・現地出身の大学生と交流することができる。
・図書館やジムなどの大学の施設を利用できる。
・コース修了後その大学への進学を保証してくれる所が多い。

【デメリット】
・大学附属機関ということもあり授業の難易度が高く、ついていけなくなる可能性がある。
・コース入学が難しい(高い英語力(IELTS)が必要など)。

【こんな人におすすめ】
・既に行きたい大学が決まっている人
・環境を変えずに4年間じっくり勉強したい人

2. 語学学校やカレッジが開設しているもの

【メリット】
・学生は留学生ばかりなので、同じ境遇の友達を作れる。
・コース修了後、提携先の大学に入学できる。
・語学学校などでは、並行して留学生向けの英語のコースを受けることができる。

【デメリット】
・提携先に希望の大学がない場合は、また出願し直さなければならない。
・現地出身の人と交流する機会が少ない。

【こんな人におすすめ】
・現地での生活を通して、進学先をじっくり考えたい人
・英語力にあまり自信がなく、基礎的な勉強をしたい人。

このようにファウンデーションコースでは、その大学で学ぶにあたり前もって必要な英語力知識スキルを身につけたり、大学の雰囲気に入学前から慣れておくために留学生にとって非常に有意義なコースです。

このファウンデーションで規定の成績を修めれば大学への入学が認められるので、まずはファウンデーションコースでしっかりと基礎を固めて大学進学に備えましょう。

まとめ

今回の記事では、 各国の大学進学について解説してきました。同じ英語圏の海外大学といっても、そのシステムや授業スタイルなどは多種多様です。

そして一見遠回りに思える「ファウンデーションコース」や「パスウェイコース」などの大学進学準備コースですが、大学で専攻する科目の基礎知識や英語力を身につけることはもちろん、現地での生活に慣れながら大学がどのような場所なのかなど、さまざまな経験を通して大学入学への準備ができる、というメリットがあります。

こう考えてみると大学進学準備期間は、決して遠回りでも無駄なことでもありません。

まずはしっかりと時間をかけ興味がある大学や国について調べること。そして自分に合った場所で、自分がやりたいことをできる選択をすることが大切です。

語学留学ももちろん大事ですが、大事なのはその先。海外大学への進学は入学が目的ではなく、 入学後そして卒業後に社会で戦える力を養うことが目的です。

海外留学は、英語が扱える前提で別の分野・学問を勉強することで、世界に共通する学歴とグローバルな人材を目指すことができます!

Life Journey Educationでは海外大学への出願サポートも行っております。

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