実際の体験談を含めた高校生の不登校留学について網羅的に解説

目次
日本では不登校の生徒数が増加傾向にあるとされ、不登校になった高校生のお子様に対して「海外の高校で学び直す」という選択肢を検討されるご家庭も増えております

海外留学は環境を変えることで再スタートを切れる可能性がある一方で、準備不足や期待の持ちすぎによって、現地でも通学が続かず途中帰国につながるケースがある点にも注意が必要です。

本記事では、不登校からの高校留学を検討する際に押さえるべき視点失敗しやすい落とし穴準備の進め方留学先の国費用よくある質問などなど、まとめて解説いたします。

不登校の小学生や中学生がいらっしゃる保護者さまは、以下の記事もご覧ください。
>>小学生の不登校留学
>>中学生の不登校留学

不登校から高校留学を考えるご家庭が増えている背景

不登校から高校留学を考えるご家庭が増えている背景
不登校は決して珍しいものではなく、友人関係、学校文化、先生との相性、学習負荷、体調やメンタルなど、要因が複合的に重なって起こることが多いです。

実際、著者の私にも高校生の時に不登校の友達が何人かいましたが、私の友達の場合は、以下のような理由から不登校になってしまいました

  • 異なる地域の学校へ行き、友達ができず孤立していた
  • 舐められたくない想いが強すぎてクラスメイトが話しかけづらい
  • 名前がユニークすぎて揶揄われやすい
  • 選んだ学科が性格に合わない(例:動物科でニワトリを締めるのが苦手)
そうした中で、国内の進路(通信制・転校・別室登校など)に加えて、海外留学を「学び直しの手段」として検討されるケースも見られます。

ただし、海外に行けば自動的に解決するわけではありません。留学は、生活・言語・学校制度・人間関係が一気に変わるため、適応力が必要になり、むしろ負荷が増えることもあります。

だからこそ、期待とリスクを両方理解したうえで、現実的にプランを組み立てることが重要です。

高校生の時に不登校だった著者の友達が海外留学した話

高校生の時に不登校だった友達が海外留学した話
実際に、著者の友達の中で、高校生の時に不登校になり、その後、海外留学をした友達がいます

もし、あなたやあなたのお子さまが少しでも不登校留学を考えているのであれば、この私の友だちの話から、少しでも不登校になった高校生が留学する時のイメージをしてもらえたらなと思い、私の友達の話を聞いてもらえたらと思います。

その人と私との関係は、中学校が同じだったため、中学生の時に出来た友達でした。

中学生だった彼女は、友達を作ることは上手なタイプでしたが、かなり気が強く自己主張の激しいタイプだったため、特に女友達と友達関係を続けることにとても苦労していたように思えます。

そして、彼女が高校生になった時には、典型的なギャルという感じになり、高校にも馴染めず、不登校になってしました。

その後、彼女は夜中まで友達と遊ぶような生活をしていましたが、時々連絡をとっていた際に彼女が、「このままで大丈夫か不安だけど、今更今の学校には戻りたくない」というようなことを言っていました。

そんな中で、彼女にとって幸運だったことは、彼女の母親は、そんな中でも彼女を見捨てず寄り添ってくれていたことです。後から聞いた話によると、彼女と彼女の母親は、よく口喧嘩をしていたようですが、彼女の母親は、なんとか解決策を探そうとずっと彼女のことを考えてくれていたみたいです。

そして、彼女の母親は、アメリカへの留学を提案してくれて、最終的に、アメリカの高校へ編入という形で留学することになりました

彼女はお世辞にも勉強できるタイプではなく、英語の成績も良くなかったはずなので、私は「大丈夫かな…」と、正直なところ思っていました。

しかし、私の心配とは裏腹に、実際に留学が始まれば、彼女はとても楽しそうにしており、同性の友達もたくさんできたようです

おそらく大きな要因の一つとして、アメリカは日本とは違い、「自己主張ができる」ということがとても重要視される文化なので、彼女の性格とマッチしていたようです。

個性が受け入れられやすいということは、不登校留学の大きなメリットの一つですね。

そして彼女は、順調にアメリカの高校生活を送り、卒業してから日本に帰ってきました。

帰国後に私も彼女に一度会いましたが、とても自信をつけて帰ってきて、「マジであの時にアメリカに行くことを決めて良かった!!」と嬉しそうに話していたことが強烈に印象に残っています。

最終学歴が中学校卒業であることは決して悪いことではありません。しかし、やはりその後の選択肢に差があることは否めません

あのまま彼女が不登校の生活を続けていたら、おそらく「高校中退→中卒」ということになっていたため、彼女にとって不登校からの海外留学は間違いなく大きな価値があったと言えるでしょう。

このように、高校生の不登校留学は、大きく人生を変える力を持っています

不登校の高校生に海外留学が「合いやすい」要素と「つまずきやすい」要素

不登校の高校生に海外留学が「合いやすい」要素と「つまずきやすい」要素
先ほどの話や私たちがサポートした不登校の高校生の経験則から、海外高校留学が不登校の高校生に「合いやすい」要素と「つまずきやすい」要素をいくつか紹介します

合いやすい要素

海外留学が再スタートにつながりやすいのは、次の条件が揃いやすい場合です。
合いやすい要素
  • 過去を知る人が少なく、人間関係を作り直しやすい環境であること
  • 得意・興味を軸に学びを設計できる学校制度があること
  • 生活リズムを整え直す必要があるが、支えてくれる大人(学校・現地サポート)がいること
  • 「変わりたい」「やり直したい」という本人の意思があること

つまずきやすい要素

一方で、次の状況だと留学が負担になりやすいです。

つまずきやすい要素
  • 動機が弱く、「環境が変われば自然に良くなる」と期待しすぎていること
  • 体調・既往症・強い不安などがあり、日常生活の維持自体が不安定であること
  • 家族の希望が先行し、本人が納得しきれていないこと
  • ホームステイや学校生活でのストレス対応が想定できていないこと
最も大事なことは、保護者さまがこの記事をご覧になっている場合は、お子さまとよく話し合い、お互いが納得した上で留学を決断する事です。

「国選び」より先に決めたい3つの基準

「国選び」より先に決めたい3つの基準
海外留学を検討する際、国名から入るよりも、次の3つの軸で条件を決めるほうが失敗しにくいです。

1)目的:留学で何を取り戻したいのか

「学校に通う習慣」「自信」「英語力」「将来の進路」など、目的を整理しておくことが大切です。目的が曖昧だと、辛くなったときに踏ん張る軸がなくなりやすいです。

2)環境:何がストレスで、何があれば安心できるのか

不登校の背景を責めるためではなく、「次の環境で必要な条件」として整理しておくと効果的です。

例:少人数、サポートが手厚い、競争が強くない、相談先が明確、通学距離など。

3)支援:現地で誰が何をしてくれるのか

留学の成否は「現地で相談できる大人がいるか」で大きく変わります
  • 現地サポート(日本語対応、緊急時、定期面談、保護者報告)
  • 学校内のサポート(ESL/ESOL、カウンセラー、担任制度など)

この2点を明確にしておくことが重要です。

不登校から高校留学で失敗しやすい考え方4つ(事前に整えるポイント)

不登校から高校留学で失敗しやすい考え方4つ

私たちLife Journeyがサポートしてきた留学生は、ご相談の段階で良く話し合い、可能な限りベストな形で海外へ送り出すようにしています。

さらに、学生さんの現地での努力により、多くの高校留学の成功例がありますが、その一方で、中には残念ながら失敗と言わざる得ない留学の終わり方をした方も正直いらっしゃいます。

そういった方々には、どう言った特徴があるのか、ここで見ていきましょう。

1)「どこも自分に合わない」と環境要因だけに寄せてしまう

留学を成立させるには、周囲に無理に合わせるという意味ではなく、「自分も少し調整していく姿勢」が必要になります。

2)親が「環境が悪い」と言いすぎてしまう

本当に環境に問題がある場合にお子様を守るために動くこと必要ですが、否定の言葉が多いと「環境さえ変えれば全部解決する」と思いやすくなります。留学後は親が常に近くにいないため、支え方の設計も重要です。

3)海外なら人間関係トラブルがないと思ってしまう

海外でも友人関係の摩擦は起こります。現地生・留学生同士・ホームステイ先など関係を一から作るため、「問題がゼロ」ではなく「対処の仕方を学ぶ」視点が大切です。

4)帰国生入試が“楽に有利”だと思いすぎる

帰国生入試の制度はありますが、外国語環境で生活し学ぶ負荷は高いです。「楽そうだから」という動機だけだと継続が難しくなることがあります。

以上の「4つの失敗しやすい考え方」から分かるように、留学先でのお子様の努力は不可欠です。

この記事の著者の私は、カナダへの留学経験があります。その経験からお伝えできることは、現地の人達は、日本人よりもフレンドリーな人が多くて友達が作りやすかったり、学習のスタイルも能動的な学び方が多かったりと、良い面も数多くあります。

しかし、当然、現地の人達は、私たちに合わせるために存在している訳ではないので、様々なことが起こりうります。

そんな中で、喜怒哀楽をしながら、前向きに環境や問題に向き合っていく気持ちを持つことがとても大事になります。

高校生が不登校留学をする際の国の選び方

高校生が不登校留学をする際の国の選び方
ここでは「どの国がベスト」という話ではなく、不登校経験のある生徒がつまずきやすいポイントに対して、各国の傾向がどう違うかを中心に解説します。
アメリカの学校の様子

アメリカ

選択肢が圧倒的に多い一方で、学校による差も大きいです。不登校からの留学では、事前の学校選定が結果を左右しやすいです。

ニュージーランドの学校の様子

ニュージーランド

留学生向けの英語支援や生活サポートが整っている学校が多く、段階的に慣れていきやすい傾向があります。卒業条件の設計が柔軟なケースもあり、状況次第で検討しやすいです。

カナダの学校の様子

カナダ

ESLや留学生支援がある学校が多く、英語に不安があってもスタートしやすい場合があります。一方で卒業要件は州ごとに異なるため、卒業狙いなら計画性が必要です。

イギリスの学校の様子

イギリス

学習負荷が高めと感じる生徒もいるため、学習習慣や英語力が整ってからの方が安心です。全寮制が多い点も特徴です。

オーストラリアの学校の様子

オーストラリア

英語力が一定求められるケースもありますが、条件が合えば再スタートの選択肢になります。時差が少ない点は家族にとって安心材料になりやすいです。

高校生の不登校留学の費用は?

高校生の不登校留学の費用は?

安全面の確認ポイント

まず押さえたいのは「留学=高額」ではなく「設計次第で現実的になる」ということです。

不登校からの留学を考えるとき、最初に出てくる壁はほぼ間違いなく費用面です。

ただし実際は、留学費用は“国名”よりも、期間・学校タイプ・滞在形態・サポートの厚さで決まりやすいです。

つまり、同じ国でも「短期で小さく試す」か「卒業を目指す長期」かで、金額が大きく変わります
ここでは、費用の見え方を整理しながら、「無理のない選び方(海外+国内の選択肢)」まで一気にご覧いただけるようにまとめます

何に費用がかかるの?

留学費用は一言で言うと「積み上げ型」です。大きく分けると、以下の7つが合算されます。

固定でかかりやすいもの

  • エージェント費(支援範囲により数万円〜数十万円の幅が出ます)
  • 渡航関連(往復航空券、空港送迎、国によっては電子渡航認証などが必要です)
  • ビザ申請費(国ごとに規定があります)
  • 学費(語学学校/現地校/寮制などで差が出ます)
  • 滞在費(ホームステイか寮かで変わります)
  • 生活費(お小遣い)(交通費・交際費・外食などで変動します)
  • 海外保険(病気・けが・盗難などの備えとして加入が必要です)

ここでのポイントは、「学費」だけを見ても総額は読めないという点です。実際は「滞在」と「サポート」で差がつきやすいです。

国と留学のタイプごとの費用は?(細かい比較はお問い合わせください)

以下は目安の幅です(為替・地域・学校・サポート内容で変わります)。

留学タイプと国

期間

金額

短期語学(例:フィリピン)

2週間〜1か月

約40万〜60万円

短期語学(例:ニュージーランド)

2週間〜1か月

約40万〜70万円

短期語学(例:オーストラリア/カナダ)

2週間〜1か月

約50万〜80万円

公立系の高校留学(例:NZ/カナダ)

1年

約400万〜500万円

高校留学(例:アメリカ)

1年

約550万〜700万円

私立の寮制(例:NZ)

1年

約550万〜750万円

私立の寮制(例:アメリカ)

1年

約800万〜1,200万円

ここで言えるのは、「長期×寮制×私立」ほど値段が跳ね上がるというシンプルな傾向です。
逆に、最初の一歩を軽くしたいなら「短期」か「短めの受け入れ」からが設計しやすいです。

費用を抑えるアドバイスは?

「最初から1年契約で申し込む」のは、実はリスクが高いです。理由はシンプルで、途中で合わなかった場合に返金が限定的になるケースがあるからです。
ここでは、「いきなり長期」避けたいご家庭に合う設計例を紹介します
  • 春休み・夏休みの2週間〜1か月で海外生活の感触を確かめる
  • 授業だけでなく、アクティビティや現地校体験が含まれる形を選ぶ

こういった短期留学プログラム(サマー・ウィンター・スプリングキャンプ)をLife Journeyでは用意しています。

「できた」「意外といけた」という成功体験を、次の判断材料にします

他にも、アジア圏(例:フィリピン)は費用を抑えやすく、学校によっては日本人スタッフ常駐で、最初の心理的ハードルを下げやすいです。

不登校の高校生が留学する際の準備の進め方

不登校の高校生が留学する際の準備の進め方
不登校の高校生のお子さまが、海外留学をする場合は、以下のような段階的な準備が必要になります
  • 親子で目的と条件を整理(何を変えたいか/何が不安か)
  • 短期体験やワンタームで適性確認(いきなり卒業留学にしない選択も有効です)
  • 学校選定と支援設計(学校+現地サポートの役割分担を明確にします)
  • 英語・生活リズムの土台作り(最低限のコミュニケーションと生活習慣)
  • 出願・ビザ・滞在先の確定(成績表・推薦状・自己紹介文の準備)

そして、お子さまが不安や希望を言語化できるよう、対話の時間を確保することが大切です。さらに、お子さまに留学後の選択肢を広く伝えておくと、心理的な安心につながります。

高校生の不登校留学のよくある質問

英語も学力も不安ですが留学は可能ですか?

状況に応じて、語学学校→高校入学、ESOLの活用、基礎コース(ファウンデーション等)の選択など、段階的な方法が検討されることがあります。ただし、英語が弱いほど授業選択や単位に影響が出る場合もあるため、事前準備は重要です。

学校によっては過去2年分の成績表提出が求められます。推薦状が難しい場合は塾や別の教育者からの推薦で代替できる場合もあります。書類が少ない場合は面接で意欲を見られることもあります。

ホームステイは負担になりやすいポイントです。生活リズム(起床・食事・通学)を日本にいる間に整えておくこと、困ったときに相談できる窓口を明確にしておくことが重要です。

海外高校の卒業資格と日本の扱いは同一ではない場合があります。帰国生入試やAOの選択肢もありますが、将来日本の進学を前提にする場合は、制度面を事前に確認し、日本の高校在籍のまま短期〜1年留学、通信制在籍のまま留学なども含めて検討することが大切です。

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