カナダの学校には Co-op(コープ)と呼ばれる就労体験付きのプログラムがあります。
Co-op(コープ)プログラムで留学すると、現地の学校での勉強に加えてインターンシップ(就労体験)で実務経験ができ、卒業後の就職にも役立ちます。
カナダのCo-opビザとは?
Co-op(コープ)ビザとは、カナダのカレッジ等で提供されている職業体験(インターン)付きプログラムを履修する際に取得する、就労許可付きの学生ビザです。
学生でありながら現地企業で働けるので、留学中に英語の勉強だけではなくスキルアップも目指せるのが魅力です。
また、年齢制限がないので、ワーキングホリデービザが取得できない方でもカナダで働けるとってもおすすめの制度です。
Co-opビザは「学生ビザ」の付属
Co-opビザを持っていると働けるので、「就労ビザ」の1つだと思われることが多いです。
しかし、実際は、学生ビザの付属として追加で取るビザとされています。
Co-opビザの正式名称はCo-op(コープ)ワークパーミット。
Co-op は「Cooperative placement」の略、直訳すると「協力的な配置」という意味です。
つまり、学校と企業が協力して学生を職に配置するということです。
このように、Co-op の場合カナダでの滞在ステータスは学生になります。あくまで学生ビザとして働ける、という意味です。
Co-op(コープ)ビザのメリットとは?
就学中から働ける
Co-opビザを取得すると、就学期間中・インターンシップ期間中ともに、週40時間(フルタイム)で働くことができます。つまり、留学中にしっかりと収入を得られるということになります。
※しかし、州によってルールが違うので注意が必要です!
ブリティッシュコロンビア州 :Co-opでの就労は有給でなければならない。コープ(働く)期間がプログラム全体の50%を超えることは出来ない
オンタリオ州:Co-opでの就労が無給の場合もある
ブリティッシュコロンビア州は必ず有給でのインターンになりますが、ほかの州の場合は注意が必要です。Co-opの収入を頼りにしていたのに、実際は無給だった…なんてことにならないように、しっかり情報収集しましょう。
なお、Co-opでの就労中は、定期的に学校にレポートを提出して学校の科目の一つとして評価を受けます。そして、終了期間を終えることでプログラム修了と認められます。
カナダでの就職につながるチャンス
Co-opでの就労経験はカナダでの就職にとってチャンスとなります。
Co-opでは学校側がインターン先の手配を行っている場合があり、1人で探すよりも高度な仕事に就きやすいです。
(※ 学校によっては、ご自身でインターン先を探す必要がある場合もあります)
さらに、この期間を使って雇用主から信用を得られると、卒業後の就労ビザに繋がる可能性が高まります!
一つ注意が必要なのが、インターン先では自分が学んでいるプログラムに関係のある仕事をしなければならない点です。Co-op は授業の一環ですので、WEBデザインを学んでいるのに飲食店で働いたのでは意味がありませんので、当然ですね。
なので、ご自身で手配をする場合も、事前に学校にインターン先を承認してもらう必要があります。
日本での就職に有利になる
Co-op経験はさらに日本での就職にも有利になります!
海外で高度な仕事を経験したことがある学生はそう多くありません。
日本に帰ってからの就職活動でも強力なアピール材料になります。
インターン先にReference letter (推薦状 )を書いてもうことで、将来のキャリアの強みになります。
Co-opビザで滞在できる期間
Co-opビザはほとんどの場合、学生ビザと同時に取得します。
Co-opビザでの滞在期間=学生ビザでの滞在期間
学生ビザを取得した後、留学途中にCo-opビザを申請・取得することもできます。
この場合は、残りの学生ビザでの在学期間がCo-opビザでの滞在期間となります。
Co-opビザで就労できる期間
Co-opビザで追加される就労期間は州によって違います。
例えば、ブリティッシュコロンビア州ではCo-opでの追加就労期間はプログラム全体の50%までと定められています。
ブリティッシュコロンビア州におけるCO-OPでの就労期間
- トータル1年のCo-opプログラム:最大6か月(就学6ヶ月+インターン6ヶ月)
- トータル2年のCo-opプログラム:最大1年(就学1年+インターン1年)
Co-op留学対象の学校
Co-opビザは、カナダ政府が認める学校以外では認められていません。
Co-opビザが認められているカナダの学校
- 大学
- 専門学校
- 私立学校
- ビジネススクール
現在では DLIナンバー (Designated Learning Institution Number) を持ち、EQA (Education Quality Assurance) に加盟している学校のみCo-opビザの発行が可能です。
政府がCo-opビザ発行を認めている学校はこちらからご覧いただけます。
参考:http://www.cic.gc.ca/english/study/study-institutions-list.asp
人気の学校はここ!
Co-opビザを取得するためには、Co-opプログラムを受講することが必要です。
学校の提供をしているさまざまなプログラムにCo-op が組み込まれています。
Co-opプログラムの主なコースを紹介
<公立カレッジ・大学提供の場合>
プログラム毎にコープのコースを履修できる学期数が決まっていて、コープのコースを履修する学期の間フルタイムで働きます。
<私立カレッジの場合>
・ホスピタリティマネジメント(接客業)
・ビジネスマネジメント(マーケティング、会計など)
・IT系(プログラム、Webデザイン、モバイルアプリの制作など)
私立カレッジの場合、学校独自の英語テストで一定以上の成績を取ることで、IELTSやTOEFLなどの公式英語テストのスコアなしで入学可能になることが多いです。
今回は、カナダの私立カレッジの人気のCo-opプログラムと費用をご紹介します。
Toronto School of Management(TSoM)
ほとんどのプログラムがCo-op実習付きの内容で、英語環境での実践的な就労経験を将来のキャリアアップに繋げる。各プログラム専任のアドバイザーに、授業のことやCo-opついての相談がいつでも出来て安心のサポートを受けられる。レジュメの添削や、ジョブアプライの関するサポートも手厚い。
【人気プログラム】
ビジネスアドミニストレーション、ビジネスマネジメント、デジタルマーケティング、ホスピタリティ&ツーリズム、データアナリティクス、サイバーセキュリティ、ACCA資格試験準備コース
【プログラム費用】
約180,000~1,300,00円/プログラムにより異なる
【基本情報】
学校名 | Toronto School of Management (TSoM) |
住所 | 22 College Street Suite 300, Toronto, ON, M5G 1K2, Canada |
生徒数 | 約900名 |
学校URL | https://www.torontosom.ca |
日本人スタッフ | 無 |
ILAC Iternational College
語学学校 ESLとして有名なILAC(International Language Academy of Canada)を母体とした大手のカレッジ。ビジネスやホスピタリティの分野で即戦力となる人材を育成している。英語教師を育成するTESOLやトロント校限定で医療事務に特化したコースも開講されている。2年のコーププログラムを約10,000CADという、他のカレッジよりリーズナブルな価格でプログラムを提供しているところも魅力の一つだ。
【人気プログラム】
ビジネス、ホスピタリティ、TESOL(英語教授法プログラム)、ヘルスケア(トロント限定)、パスウェイ
【プログラム費用】
約700,000~1,000,000円/プログラムにより異なる
【基本情報】
学校名 | ILAC International College |
住所 | バンクーバー:688 West Hastings St., 3rd floor Vancouver, B.C. V6B 1P1 トロント:920 Yonge St., 4th floor Toronto, ON M4W 3C7 |
生徒数 | 約100-200名 |
学校URL | https://ilacinternationalcollege.com |
日本人スタッフ | 有 |
他にもさまざまな分野で Co-op 就労体験ができるプログラムがありますので、詳しくはLife Journey Educationにご相談ください。
カナダのCo-op留学 まとめ
Co-op留学にはさまざまなメリットがあります。
留学中に収入を得ることはもちろん、自分で求職するよりもレベルの高い会社で働ける可能性があり、通常のアルバイトよりも中身の濃い就労経験を積むことができます。そして、プログラム修了後のキャリアにもつながるでしょう!
学校で学ぶ経験だけでなく、
- 学んだことをカナダの実社会で活かしたい
- 働きながらもしっかりと収入を得たい!
という方は、ぜひ Co-op にチャレンジしてみてください!
Co-opが気になる方はぜひ以下からお気軽にお問い合わせください!